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坂道のアポロン [青春/自分探し]


坂道のアポロン 1 (フラワーコミックスアルファ)

坂道のアポロン 1 (フラワーコミックスアルファ)

  • 作者: 小玉 ユキ
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2008/04/25
  • メディア: コミック


「友情は一生もんですけん あいつとなら俺 いつまででも友達でおれる気がします」

1960年代の後半 父の仕事の都合で東京から九州に転校してきた繊細な少年と
一見周囲に恐れられている暴れ者のバンカラだが 飾らない性格で情に厚い少年
考え方も家庭環境も全く異なる二人が ジャズを契機に
互いにかけがえのない親友になっていく青春ストーリー
「このマンガがスゴイ!2009」の女性編で1位に選ばれたことでも有名な作品です

小学生の頃から転校を繰り返してきた薫
人間関係のストレスで嘔吐してしまう体質で
吐き気をもよおす度に校内で唯一心落ち着ける場所
屋上に逃げ込んでいた

九州の学校に転入したその日
「大病院の院長の甥」ということで受けた
周囲の好奇の視線に耐えかね 薫は屋上へと向かう
そして屋上に通じる階段を上り終えたところで薫は
扉から射し込む陽光を浴びながら昼寝をしていた
「札つきの不良」千太郎に出会う
結局屋上への鍵がないということで引き返した薫
彼はふと 千太郎と言葉を交わしたことで
自身の嘔吐感がなくなっていることに気づく―

性格が全く違う二人 何かと絡んでくる千太郎に
反駁しつつも千太郎の裏表のない性格に好感を抱く薫
千太郎の幼馴染でもある同級生の律子(リッちゃん)の勧めで
律子の家のレコード店の地下でドラムを叩く千太郎とジャズをやるようになったり
二人に共通してあった家庭での居場所の無さを互いに告白したり
二人と律子を含めたそれぞれの恋模様も絡めて
60年代の小洒落たジャズの音色に載せた青春物語となっています

img056.jpg
「バンカラ」「九州弁」「情に篤く」「正直な性格」
九州男児の千太郎の魅力がふんだんに盛り込まれています
何かと自分の世界に篭りがちな薫の殻を バキバキと割ってくれ
そんな千太郎が馴れない恋煩いをしたエピソードでは
逆に薫が千太郎と女性との間を取り持とうと奔走したりと
二人の友情劇が爽やかで さすが「このマンガがすごい!」で選ばれた作品
とても面白いですよ

小玉ユキ氏のHP → Silo
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