あじさいタウン [青春/自分探し]
その時もうすでにバンドだった まるでそういうオリジナルの…
「タダっさん俺決めた 俺とバンドやろう!もう一回二人でメンバー探してみよう!」
それはフォースのお導き。
茶柱の啓示を受けたリツオは雷雨の中、異様なテンションで親友のタダシの家に駆け込んだ。
ぎょっとするタダシ。二人は高校時代から意気投合し、バンドを組もうと誓い合った仲だった。
しかし高校時代に組んだ他の二人との「音楽性の違い」によりあえなく解散。大学に入ってからは気の合う仲間に恵まれず実に1年半を無為に過ごすハメになっていた。それが…
正気と狂気。追い詰められたリツオの言葉にタダシは決意を感じ取り、最後のメンバー探しを承諾する。
そうして数日後、二人が出会ったソウルメイトは…一人の少女と一人の宇宙人だった…!
きみが心に棲みついた [青春/自分探し]
四季賞2011秋 ~月刊アフタヌーン付録 [青春/自分探し]
草子ブックガイド [青春/自分探し]
生きてる本の中でならあたしは― どこにでも行ける
私の実家は数年前まで東京外国語大学のあった場所の目の前で、幼少の頃私は近くにある古本屋さんでよく立ち読みをさせてもらっていました。
まるで倉庫のように天井が高く、いつ行っても他に客も見当たらず静まり返った店内は、薄暗くて本独特の埃っぽいにおい。そこには沢山の棚が建ち並び、いずれもいい加減背表紙の黄ばんだ本が詰まっていて、巻数の多い続きものの本はビニル紐で縛って値札を貼っただけで無造作に台の上に積み上げられていました。
場所がら本の大半は様々な言語で書かれた難しそうな文学書ばかりで、入口近くに申し訳程度に並ぶマンガにしか興味が無かった私は、そこで巻数が揃ってない飛び飛びの本を適当につまみ食いしていたものです。
今は古書を扱う店もチェーン展開され全国規模の大きな店もありますが、古書店に共通して素晴らしいところだと思えるのが立ち読みを許されているところ。…もちろんそれは店主の裁量次第なのでハタキをかけにくる場合もあるかもしれませんけど(;´▽`A``
しかしいずれにしても新品で購入するより安価で手に入るという点以外にも、立ち読みで本の中身をじっくり味わい、これは自分の手元に置いて読み込みたい!と思える逸品を選び出すことができる環境が古書店の素晴らしいところだと私は思います。なにげに古本では基本望めないマンガの帯が挟まっていたり、新品で購入した時の店舗の特典(ポストカードなど)が挟み込まれているものを見つけたりして得した気分になれる場合があることも魅力の一つですね。
さて、今回ご紹介するのはそんな昔ながらのとある古書店「青永遠屋(おおとわや)」にやってくるとある本好きの中学生の少女・草子(そうこ)の物語でございます。
四季賞2011夏 ~月刊アフタヌーン付録 [青春/自分探し]
ミッドナイト・ウォーク [青春/自分探し]
ロックンロールを聴かせておくれ~~
今年も夏の甲子園が終わりましたね。
高校球児とは既に一回りは上の年齢になった私は、今でも何故か甲子園に出場する高校球児たちを「お兄さん」と感じることが多々あります。
それは負ければ一回きりの勝負に臨む、彼らの文字通り必死な顔つきとそれにふさわしい鍛え上げられた体つきからそう感じさせるのでしょう。一方で常にポーカーフェイスでプレイするプロ野球選手たちと違って、ピンチになれば如実に顔を歪ませてしまう年相応の子供の顔を見せたりする場面では可愛いと思うこともあったりして「子供なんだけど大人」「大人なんだけど子供」という不思議な二面性を持った高校球児たちの一夏の戦いに魅せられ、毎年胸をアツくさせてしまうのです。
そして榎屋克優さんのマンガにも私はそれを感じています。
たまらない青臭さは明らかに昨年まで大学の漫研に在席していた若者が描きそうな勢いに任せたそれなのに、じゃあ他の大学生の描いた生徒の作品と並べて見ると明らかに何かレベルが違う。ただの自己満足作品ではなくて、魅せ方をきちんと心得て描いている。
昨年「日々ロック」を拝見した時の自分のレビューを読むと、自分で笑っちゃうくらい影響されているのが判る。元々影響されやすい私なんですけど、他の読まれた方の感想を拝見するにやっぱりこの漫画は読者の胸に火をつける力をもっているのは間違いないと確信しました。それは「日々ロック2巻」の刊行、そして何より新人作家としては相当なことではないかと思われる榎屋さんの学生時代の読切短編集「ミッドナイト・ウォーク」の刊行が物語っていると言えます。
スイートプールサイド [青春/自分探し]
…なら… …太田くん…剃ってくれない…?
“毛”
今回は毛の話です。
そしてこれに「思春期の」というキーワードを加えることで、
なんともモゾモゾするような気恥ずかしさが湧きあがる、これはそんな作品です。
自分の身体が急速に変化をしていく小学生高学年~中学生のこの時期は、
何となく周囲と比べて自分への変化が早すぎても遅すぎても凹む、
ナーバスな気持ちになりやすい時期。
下の毛が今だ生えないことにコンプレックスを持つ男の子が、
毛深いことに悩む女子に乞われて彼女の毛を剃るという
身体を張って教えるのが信条のルナ先生でもまずやらないであろう
とんでもないシチュエーションのファンタジー。
思春期のリビドーとインモラルを全開にした怪作「惡の華」の前身の作品として非常に意義深く、
そして気恥ずかしさとドキドキがない交ぜになった、間違いなくひとつの青い春を描いた作品でした…
振り向くな君は [青春/自分探し]
願いましては [青春/自分探し]
欲しかったのは一人じゃないんだっていう感覚
どんな時も誰かがそばにいてくれるっていう安心感
珠算部…なんか最近物珍しい部活動を舞台にするマンガをよく見かけるようになった気がします。
例えば薙刀(なぎなた)をテーマにした こざき亜衣さんの「あさひなぐ」に
クイズ研究会を扱った杉基イクラさんの「ナナマル サンバツ」、
毎回リアルに描かれる書道の作品が目を惹く河合克敏さんの「とびはねっ!」
そして忘れちゃいけないマイナー部活の火付け役・末次由紀さんの「ちはやふる」なんて
年明け元旦にだけやる まったりした「かるたとり」のイメージを
息もつかせぬスピードと駆け引きの文化系スポーツという認識に書き換えてくれました。
そして今回の舞台は珠算…いわゆる「そろばん」
一体そこからどんな物語が飛び出すのか、それではご紹介してまいりましょう!
銀の匙 [青春/自分探し]
銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)
- 作者: 荒川 弘
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/07/15
- メディア: コミック
今回は大ヒットした「鋼の錬金術師」が好評のうちに最終回を迎えた
荒川弘さんの新連載をご紹介します。
北海道のひたすらだだっ広い大自然に囲まれた大蝦夷農業高校。
そこへそれまで農業なんて全くやったことの無い、どこか暗い影を背負った少年・
八軒勇吾が体験する心身共にハードな毎日を描くコメディタッチな学園ものです。