C78 コミックマーケット 同人誌感想1 [同人誌即売会]
今夏もやって参りました
夏と冬のおたくの祭典「コミックマーケット」が！
というわけでお盆ぶっちぎり 終戦記念日はどこ吹く風とばかりに
東京は有明の東京ビッグサイトにて 8/13,14,15の3日間
日本最大の同人誌即売会が開催されました
今年は3日間の延べ参加人数が 過去最高の56万人という規模
3日目は特に暑かった…！
でも雨は降らなかったのでその辺は良しですね
今回私は2日目、3日目の2日間参加してきました
そこで購入してきた同人誌の感想を例によって
つらつらと並べていこうと思います
今回は3回に分かれる予定です
それでは どうぞ
ウラシマモト
炎の漫画家・島本和彦さんのサークルです
ガンダムAで1回100ページ超のGガンダムの連載が始まり
超超多忙を極めるスケジュールの中 なんと新刊５冊という力技！
そんなまるで「吼えろペン」を現実にやっちゃっているような
島本さんの事務所事情が描かれた
「きのうの島本さん11」
今ですらカレンダーにびっしりとスケジュールが書き込まれているのに
Gガンダムの連載をねじ込もうと やりくりに悩む先生
そこへ スタッフの一人・大哲さんが透明セルをカレンダーに重ね
「このセルの上にガンダムのスケジュールを入れれば ホラ!!
100ページくらいこのレイヤーにサラサラっと入りますよ!!」
と のたまえば 島本先生も
「おおっ 本当だ！3次元的スケジュール表！
いくらでもスケジュールが入っていくぞ!! ありがとう 大哲!!」
と言っちゃうノリの良さｗ
現実的にはスタッフの増員と秘書によるスケジュール管理の委託
という形で乗り越えていく島本氏とスタッフ達 ホントエネルギッシュです！
その他にも 島本氏が毎年審査員を務める「まんが甲子園」で
島本氏が敬愛する ちばてつや氏とあしたのジョーについて拳と拳で語り合う
「きのうの島本さん10」
日曜の朝大人気放映中の「ハートキャッチプリキュア」で
島本さんが考えたような熱血キャラ・番君の登場回を題材にしたプリキュア本
「SHIMA CURE 1,2」
プリキュアは私 昔に無印を半分くらい観た事しか無いのですが
番君が島本さんの分身・炎尾燃と出会って番君の描いているプリキュアマンガを
完成させていくというストーリー
変身シーンがアニメの絵コンテのように数ページに渡って描かれる
力の入れようがハンパじゃありませんｗ
音声で 島本さんがネームをアツく読み上げてくれる
「ネーム・バーチャル・ツアー2010」
こちらはCDとセットで この後iPhoneに入れてガッツリ聴いてみたいと思います
まるちぷるCafe
同人誌から商業誌にまとめられた 「でもくらちゃん」 を以前ご紹介した
SFなオリジナルマンガを描かれるサークルさんです 今回は
「TECH MATES Flowers」という
ヘンテコな発明が世の中に広がった未来を描くシリーズの新刊が出ていました
なかせよしみさんは よく物語にセリフを入れず 絵と擬音で描くという作品を描かれます
今回がそういうもので まるまっちくて可愛いロボットや女の子達が
それだけでしっかり話の筋がわかるようなリズムをもって描かれています
この辺は職人芸だなあと思わせられます
1話4ページ程度のショートショートが4話入っていて
特に私が好きなお話は 「HERO参上」です
ウルトラ警備隊のような格好のお姉さんが街に現れた怪獣に対してロボを呼び出します
呼び出されたロボは怪獣に敵わないと悟るや 新たなちょっと大き目のロボを呼び出し
更にそのロボが更にちょっと大きめなロボを呼び出し…
と次々とエスカレートしていく様子が ちょん ちょん ちょん とリズム良く進んで
最後のオチに ちゃん と着地する気持ちのいいお話でした
ComicZINで購入ができるようです
ちっく
伊藤伸平さん（夫）と
おだぎ みをさん（妻）
ご夫婦でそれぞれ漫画家をされているお二人の育児バラエティマンガ
「子はカスガイの甘納豆」の番外編的な同人誌シリーズ
「裏カスガイ ７」
を購入してみました
目に入れても全然痛くないほどに溺愛されている愛息子の成長記と
マンガの仕事・町内会のお仕事・親戚の冠婚葬祭がごちゃ混ぜになった2009年の
多忙なお二人を振り返る 実にパワフルでデスマーチ的なご活躍ぶりが凄い
今回は コミケで出あった「エバンゲリオンの本を売ってください」と
息子に言われて買いに来た とあるお母さんとの噛み合わないやりとりが
実に面白かったです 買いに行かせる息子も息子だよなあ…しかも「あの」コミケに(;´▽｀A``
満月亭さかな
美しい水彩の絵柄
「のひめおかぐら」 と 「のひめあひみて」 を購入しました
八百万の神々と その中の女の子の神様 そしてその神様に出会う小学生の姉弟
かみちゅ！のような優しい雰囲気 大好きなんですよね～！
表紙を見て立ち止まってしまいました
著者である満月亭さかなさんの地元であり 近くに山を臨むとある広島県の町を舞台に
速坂神社に参拝に来た姉弟が その神社の神様であるハヤサカハナノヒメ（通称・のひめ）に出会い
ちょっと不思議な体験や 友達とのちょっとした悩みを解決するきっかけをもらうという物語
絵もストーリーも非常に優しい感じで 構成も読みやすく
特に1巻となる「のひめおかぐら」で 「因幡の白うさぎ」のお話を
のひめが弟君にフリ付きで教えているところに
お話の主人公である大黒様とその他の神さまたちがわらわらやってきて
たちまち ちょっとした宴のような賑やかさが生まれるあたりは
もう八百万の神様といったらこれ！だよねっていうくらい好きなシーンです
ComicZINやとらのあなで既刊の通販も出来るようですので
気になられた方は読んでみてはいかがでしょうか
絵本のような優しいお話で おススメですよ
桜華祭
原作・フジマサ 作画・JEFTY マネージメント・べいだ～
という3人で創作活動をしているサークルです
「僕がヒーローになったワケ」は
月から降ってきた巨大な足“ビッグフット”に街を一瞬にして踏み潰され
奇跡的に生き残った少年が さすらいのヒーローに助けられながら
再びやってきたビッグフットを撃退するまでを描いたヒーローものです
中身は完全に少年マンガのノリで なぜか紙袋をかぶって素顔を隠しているヒーローが
何かにつけてキメポーズで描かれているのが面白かったです
お話し的には伏線らしきものを張ってはいるものの それが物語上のキーにはなっておらず
後半に出てくる秘密兵器が単に偶然に手に入っただけのような形になっているのが
残念だったかな あとエピローグで突然出てくる町の人とか 街自体の規模感とか
ツッコミどころはあるのですが しかしアクションシーンのスピード感と作画の安定感が
とても良く 魂をこめて叫ぶことで大逆転をしていく過程などベタですが悪くない印象です
Funi Funi Festa!
とても可愛らしい女の子と 夏～！ってかんじのpopな色遣いに惹かれて購入
幼馴染である男の子と女の子の とある夏休みを描いた物語です
積極的な少女に振り回されるようにしながら いつも夕暮れまで一緒に遊んでいた二人
しかしとあるトラブルで廃屋に閉じ込められてしまった二人は
そこで初めてお互いを性の対象として意識する…
というひと夏の思い出的なジュブナイルコミックです
少女の無邪気なようで それでていて少し大人びたような
ミステリアスな魅力と それに振り回されて困惑したり どぎまぎしたりする少年の
二人の魅力が130ページちょいという分量にいっぱいに描かれています
春に少女からされた告白のシーン うまく答えられなかった少年 など
二人の思い出のエピソードをきっちり積み上げていく物語づくりが
二人の結びつきをよく表現していて手馴れている感じがします
続きもののようで お互いを性の対象としても見始めた二人のこの先を
見たいような見たくないような…(;´▽｀A``
とても詩的で情感豊かな物語でした
Comic ZINで通販が可能です
光速船
独特の間と 潔いくらい不条理なギャグマンガを描く すがわらくにゆきさんの
「快速！FREE NOTE Book!!++」
宇宙を支配しようと目論むやたらテンションの高い悪の女王と
チビで間抜けな守護神・ベリアルとのテンションのちぐはぐさが面白い 「宇宙侵略物語」
仲良しな男の子 ヨーちゃんとけーちゃんが道に引かれた白線沿いに歩いたり
列車の車両と車両の影の切れ間でジャンプをしたりと
目の前の状況をゲームになぞらえて街を歩く 「それいけ！ヨーちゃんズ」
宇宙を航行するロケットに乗って うっかり機外に出てしんじゃったりする
ノリのいい（？）マンガ 「宇宙バカたち」 など
ポンポンポーンと テンポ良く何も考えずに笑える4コマが目白押しです
大雑把に見えて 意外と可愛い女の子キャラとか
すがわらさんのキャラには妙な魅力があります
とらのあなに委託されています
夏と冬のおたくの祭典「コミックマーケット」が！
というわけでお盆ぶっちぎり 終戦記念日はどこ吹く風とばかりに
東京は有明の東京ビッグサイトにて 8/13,14,15の3日間
日本最大の同人誌即売会が開催されました
今年は3日間の延べ参加人数が 過去最高の56万人という規模
3日目は特に暑かった…！
でも雨は降らなかったのでその辺は良しですね
今回私は2日目、3日目の2日間参加してきました
そこで購入してきた同人誌の感想を例によって
つらつらと並べていこうと思います
今回は3回に分かれる予定です
それでは どうぞ
ウラシマモト
炎の漫画家・島本和彦さんのサークルです
ガンダムAで1回100ページ超のGガンダムの連載が始まり
超超多忙を極めるスケジュールの中 なんと新刊５冊という力技！
そんなまるで「吼えろペン」を現実にやっちゃっているような
島本さんの事務所事情が描かれた
「きのうの島本さん11」
今ですらカレンダーにびっしりとスケジュールが書き込まれているのに
Gガンダムの連載をねじ込もうと やりくりに悩む先生
そこへ スタッフの一人・大哲さんが透明セルをカレンダーに重ね
「このセルの上にガンダムのスケジュールを入れれば ホラ!!
100ページくらいこのレイヤーにサラサラっと入りますよ!!」
と のたまえば 島本先生も
「おおっ 本当だ！3次元的スケジュール表！
いくらでもスケジュールが入っていくぞ!! ありがとう 大哲!!」
と言っちゃうノリの良さｗ
現実的にはスタッフの増員と秘書によるスケジュール管理の委託
という形で乗り越えていく島本氏とスタッフ達 ホントエネルギッシュです！
その他にも 島本氏が毎年審査員を務める「まんが甲子園」で
島本氏が敬愛する ちばてつや氏とあしたのジョーについて拳と拳で語り合う
「きのうの島本さん10」
日曜の朝大人気放映中の「ハートキャッチプリキュア」で
島本さんが考えたような熱血キャラ・番君の登場回を題材にしたプリキュア本
「SHIMA CURE 1,2」
プリキュアは私 昔に無印を半分くらい観た事しか無いのですが
番君が島本さんの分身・炎尾燃と出会って番君の描いているプリキュアマンガを
完成させていくというストーリー
変身シーンがアニメの絵コンテのように数ページに渡って描かれる
力の入れようがハンパじゃありませんｗ
音声で 島本さんがネームをアツく読み上げてくれる
「ネーム・バーチャル・ツアー2010」
こちらはCDとセットで この後iPhoneに入れてガッツリ聴いてみたいと思います
まるちぷるCafe
同人誌から商業誌にまとめられた 「でもくらちゃん」 を以前ご紹介した
SFなオリジナルマンガを描かれるサークルさんです 今回は
「TECH MATES Flowers」という
ヘンテコな発明が世の中に広がった未来を描くシリーズの新刊が出ていました
なかせよしみさんは よく物語にセリフを入れず 絵と擬音で描くという作品を描かれます
今回がそういうもので まるまっちくて可愛いロボットや女の子達が
それだけでしっかり話の筋がわかるようなリズムをもって描かれています
この辺は職人芸だなあと思わせられます
1話4ページ程度のショートショートが4話入っていて
特に私が好きなお話は 「HERO参上」です
ウルトラ警備隊のような格好のお姉さんが街に現れた怪獣に対してロボを呼び出します
呼び出されたロボは怪獣に敵わないと悟るや 新たなちょっと大き目のロボを呼び出し
更にそのロボが更にちょっと大きめなロボを呼び出し…
と次々とエスカレートしていく様子が ちょん ちょん ちょん とリズム良く進んで
最後のオチに ちゃん と着地する気持ちのいいお話でした
ComicZINで購入ができるようです
ちっく
伊藤伸平さん（夫）と
おだぎ みをさん（妻）
ご夫婦でそれぞれ漫画家をされているお二人の育児バラエティマンガ
「子はカスガイの甘納豆」の番外編的な同人誌シリーズ
「裏カスガイ ７」
を購入してみました
目に入れても全然痛くないほどに溺愛されている愛息子の成長記と
マンガの仕事・町内会のお仕事・親戚の冠婚葬祭がごちゃ混ぜになった2009年の
多忙なお二人を振り返る 実にパワフルでデスマーチ的なご活躍ぶりが凄い
今回は コミケで出あった「エバンゲリオンの本を売ってください」と
息子に言われて買いに来た とあるお母さんとの噛み合わないやりとりが
実に面白かったです 買いに行かせる息子も息子だよなあ…しかも「あの」コミケに(;´▽｀A``
満月亭さかな
美しい水彩の絵柄
「のひめおかぐら」 と 「のひめあひみて」 を購入しました
八百万の神々と その中の女の子の神様 そしてその神様に出会う小学生の姉弟
かみちゅ！のような優しい雰囲気 大好きなんですよね～！
表紙を見て立ち止まってしまいました
著者である満月亭さかなさんの地元であり 近くに山を臨むとある広島県の町を舞台に
速坂神社に参拝に来た姉弟が その神社の神様であるハヤサカハナノヒメ（通称・のひめ）に出会い
ちょっと不思議な体験や 友達とのちょっとした悩みを解決するきっかけをもらうという物語
絵もストーリーも非常に優しい感じで 構成も読みやすく
特に1巻となる「のひめおかぐら」で 「因幡の白うさぎ」のお話を
のひめが弟君にフリ付きで教えているところに
お話の主人公である大黒様とその他の神さまたちがわらわらやってきて
たちまち ちょっとした宴のような賑やかさが生まれるあたりは
もう八百万の神様といったらこれ！だよねっていうくらい好きなシーンです
ComicZINやとらのあなで既刊の通販も出来るようですので
気になられた方は読んでみてはいかがでしょうか
絵本のような優しいお話で おススメですよ
桜華祭
原作・フジマサ 作画・JEFTY マネージメント・べいだ～
という3人で創作活動をしているサークルです
「僕がヒーローになったワケ」は
月から降ってきた巨大な足“ビッグフット”に街を一瞬にして踏み潰され
奇跡的に生き残った少年が さすらいのヒーローに助けられながら
再びやってきたビッグフットを撃退するまでを描いたヒーローものです
中身は完全に少年マンガのノリで なぜか紙袋をかぶって素顔を隠しているヒーローが
何かにつけてキメポーズで描かれているのが面白かったです
お話し的には伏線らしきものを張ってはいるものの それが物語上のキーにはなっておらず
後半に出てくる秘密兵器が単に偶然に手に入っただけのような形になっているのが
残念だったかな あとエピローグで突然出てくる町の人とか 街自体の規模感とか
ツッコミどころはあるのですが しかしアクションシーンのスピード感と作画の安定感が
とても良く 魂をこめて叫ぶことで大逆転をしていく過程などベタですが悪くない印象です
Funi Funi Festa!
とても可愛らしい女の子と 夏～！ってかんじのpopな色遣いに惹かれて購入
幼馴染である男の子と女の子の とある夏休みを描いた物語です
積極的な少女に振り回されるようにしながら いつも夕暮れまで一緒に遊んでいた二人
しかしとあるトラブルで廃屋に閉じ込められてしまった二人は
そこで初めてお互いを性の対象として意識する…
というひと夏の思い出的なジュブナイルコミックです
少女の無邪気なようで それでていて少し大人びたような
ミステリアスな魅力と それに振り回されて困惑したり どぎまぎしたりする少年の
二人の魅力が130ページちょいという分量にいっぱいに描かれています
春に少女からされた告白のシーン うまく答えられなかった少年 など
二人の思い出のエピソードをきっちり積み上げていく物語づくりが
二人の結びつきをよく表現していて手馴れている感じがします
続きもののようで お互いを性の対象としても見始めた二人のこの先を
見たいような見たくないような…(;´▽｀A``
とても詩的で情感豊かな物語でした
Comic ZINで通販が可能です
光速船
独特の間と 潔いくらい不条理なギャグマンガを描く すがわらくにゆきさんの
「快速！FREE NOTE Book!!++」
宇宙を支配しようと目論むやたらテンションの高い悪の女王と
チビで間抜けな守護神・ベリアルとのテンションのちぐはぐさが面白い 「宇宙侵略物語」
仲良しな男の子 ヨーちゃんとけーちゃんが道に引かれた白線沿いに歩いたり
列車の車両と車両の影の切れ間でジャンプをしたりと
目の前の状況をゲームになぞらえて街を歩く 「それいけ！ヨーちゃんズ」
宇宙を航行するロケットに乗って うっかり機外に出てしんじゃったりする
ノリのいい（？）マンガ 「宇宙バカたち」 など
ポンポンポーンと テンポ良く何も考えずに笑える4コマが目白押しです
大雑把に見えて 意外と可愛い女の子キャラとか
すがわらさんのキャラには妙な魅力があります
とらのあなに委託されています
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