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C79 コミックマーケット 同人誌感想3 [同人誌即売会]

今回は同人誌レビューの3回目となります。
あっという間のような、これでようやく餅が食えるとほっとするような…w
ようやく2010年が終わった、と言う感じです。
あけましておめでとうございます
初夢は何を見ましたか?
私は… …同人誌を読んでる夢でした(;´▽`A``
…来年こそは!

それではどうぞ!


むてけいロマンス
前回のコミケでも伺った、安倍吉俊さんのサークルです。
今回は新刊が2冊。

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「C.H.R」は、いつもの安倍さんのイラスト集です。
今回は最近ネット上で絵師や漫画家さんたちがネット上で自身の作画風景をUSTREAMなどで
配信しているのと似たようなものを創りたいと、ご自身の作画風景を録画して、
それを段階がわかるようにキャプチャして並べ、作画の手順や、その場その場で
考えていたことを文章で綴る形式のイラスト本になっています。

10年前ならいざ知らず、現在はイラスト集といえば、私は安倍さんの本以外では
本の2,3人の方のもの以外は買わなくなってしまいました。
安倍さんのイラスト集の好きなところは、絵自体の魅力もさることながら、
「ナゼそういう絵になったのか?」という理由をきちんとこちらに伝わるよう
テキストを添えて発表されているところです。
「絵からどう感じ取るかは読み手の自由。私は何も言いません」
というスタンスの絵師さんは多いですが、個人的には描き手の意図に興味があるのです。
自分の読み取り方が絵師さんの意図を汲み取れているのか?
不安になるので私は安倍さんの作品解説がきちんとついたイラスト本は
自分の印象と、安倍さんの意図を比較して読み込むことで、とても見ごたえ、
読み応えがあると感じています。

「isolated city 02」
これも前回のコミケから発表された、オリジナルの物語の続編です。
台本のようなト書き形式の小説です。
物語はケータイもネットも存在しない隔絶された街・マウラーを舞台に、
ロボット工学の権威である祖父と共に暮らすメカとプログラムに強いおてんば娘・サティと、
言葉は喋れないけれどサティの祖父によって高度なA.I.をもつサティの相棒のロボット・ギフタが
活躍するもので、今回は別の街からやってきた怪しい二人組を追って、
サティが探偵のように推理していく様子が描かれていきます。
高度に情報化された他の街とは異なり、携帯電話すら通じないこの街を舞台にしているので、
ちっちゃな少女探偵の活躍っぷりが昔ながらの足で稼ぐ方法で、
電子戦みたいに小難しくなくていいんですよね。
ただ、相変わらず人の心を理屈を積み上げて読み解く、安倍さん=サティ独特の解決方法は、
やっぱり童話というよりちょっと大人向けなのかも(;´▽`A``


ソシマケ
コミケ会場内で一際呼び込みがにぎやかだったのが、このサークルさん。
「マンガで町興しをしよう!」
という掛け声のもと、石ノ森漫画館を擁する宮城県石巻市、中でも「猫が人口よりも多い島」
と言われる、離島の田代島をアピールする目的で作られた同人誌

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「月刊ソシヲタ01 猫の住む島」
「猫」「離島」をテーマに漫画やイラストを方々の作家さんに依頼されたそうで、
表紙を飾るのは「ちょいあ!」や「らーめんの鳥パコちゃん」を連載中の天蓬元帥さん。
その他にもD.C.Ⅱダカーポのイラストレーターもされた石巻市出身の かゆらゆかさんなど、
9人の作家さんが作品を寄せています。
とは言っても、「おいでませーー!」という感じの商売くさい作品ではなく、
なんか…普通にどこかの島が舞台でやたら猫が出てくる以外は普通にマンガでした(;´▽`A``
子供が捨て猫を拾うシチュエーションを逆転した、猫が捨て人を拾う4コマとかちょっと面白かったですw
巻末には声優で歌手でもあるという井上みゆさんという方が石巻市の町興しのため
ライブなどをされる予定があり、イベントを盛り上げるためのPRもされていました。
ヲタクの力で町興しといえば、鈴木みそさんの「限界集落温泉」を彷彿とさせますが、
成功するといいですねえ。( ´ω`)


CHANNEL WORKS.
可愛らしい絵柄が気になって、続き物らしかったのでとりあえず総集編を購入してみました。

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「そらきびくう。 総集編1~3」
これはどこぞのファンタジーRPGのような世界に住む
勇者・ソラ、魔術師・キビ、戦士・クウの3人娘の冒険物語。
まだまだLvの低い3人が、調子に乗って強いモンスターに挑んで負けちゃったり、
Lvが低すぎてカッコイイ武器が装備できなくて凹んだり、
「必殺技」を創ろうと、カッコイイ名前が先行したへっぽこな攻撃を編み出したり、
ドラクエとか世界樹の迷宮とか、そんな感じの3人の可愛らしい冒険が描かれています。
いやあ、へっぽこで弱くて可愛いなあ。
新刊は5巻まで出ているようでした。
表紙の通り絵もさっぱりと手馴れた感じで読みやすかったです。


BoleRO
ポケモンのモンスターイラストや、昨年9月に「瑪瑙之竜」の単行本が発売された
長澤真さんのサークルです。
…というか長澤さんのサークルだということに今調べて気付きました(;´▽`A``
新刊はイラスト集だったのですが、個人的にマンガが読みたかったので
そちらはパスさせていただいて

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「標的はボーイフレンド」
という2008年の既刊を購入しました。
瑪瑙之竜でもそのカッコイイアクションに魅せられたものですが、こちらもアクションが凄い。
お話としては、不況により実家のラーメン屋が潰れ、実は「本業」は
代々殺し屋だったことが判明した女子高生の鉄子が、
父親の命令でボーイフレンドのタカくんを暗殺することになってしまったことから
色々ごたごたが巻き起こるアクションコメディです。
父親曰く、ごく普通に見えるタカくんは、実は亡くなった
母親の仇の闇の武器商人の息子であると吹き込まれ、殺し屋としての技術を磨くため、
なぜかロシアへ―
数年後一人前の殺し屋として帰ってきた鉄子は、タカくんに既に別の恋人がいることを知って
ショックを受けたり、その新しい恋人が実はレズの殺し屋で、鉄子に迫ってきたりと
もうとにかくハチャメチャなんだけど、テンポの良いアクションと併せて
そのバカバカしくもカッコイイ内容に惹き込まれてしまいます。
2ちゃんねるネタが出てきたり、妙にアングラ感があるのもいい感じです。


Kingdom Come!!
こちらは私の定番となりました、鬱なカンジの主人公が毎回主役に出てくる
ふじ・きりおさんの新作です。

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「少女ダウナー探偵 上・中」
女子高生にして、喫茶店で人生相談を営む奈々柄リコ(ナナエリコ)。
ある日彼女の待つ喫茶店にやってきた同級生の依頼は、
「先日事故で亡くなった元恋人の死の真相」を調べることだった―
ということで学園探偵ものとなっています。上巻の初出は2009年のコミケで、
中が1年ぶりに発行されたことになります。
相変わらずの鉛筆で描き込んだような凄みのある描線、
じいっと見つめられたら不安になってしまいそうな、諦念の入り混じったヒロイン・リコの瞳…
依頼人の複雑な愛憎に面くらい、翻弄されながらも じぃっと考え込むリコ…
亡くなった男子生徒の死の真相はなんなのか…?
そして依頼人の真の目的とは…?
家庭の事情ですぐに下巻が出そうにはないのですが、完結を心待ちにしております!


Plastic Age
こちらは会場で購入したものではなく、まんが専門店「とらのあな」で面白そうだったので購入してきた同人誌になります。

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「私家版 腐道」
吉川景都さんの「わたし、オタリーナですが。」と同じく、いわゆる腐女子である著者の王嶋環(おうじまたまき)さんの
腐女子ライフを面白おかしくマンガにしたものになります。
元々は まんがタイムwebで連載していたものが、単行本にならなかったために
今回環さんの手で同人誌にされたとのこと。
特徴的なのは、彼女が「隠れ腐女子」であること。
周囲の普通の人たちにバレないよう、最新の注意を払っていて
何気ない同僚の「休日は何してるの~?」という質問にも「本読んだりテレビ見たりしてるよっ☆」
というどうとでも取れる無難な回答でかわしたり、本屋でBL(ボーイズラブ)の本を購入する時の
本屋の選び方から、「自分はオタク」を公言する新しい同僚が「本当に同類なのか」を
遠巻きに眺め、細心の注意を払って見極めようとしたり…
うーん、女性って大変だなあ(;´▽`A``
とにかく趣味を思いっきり解放してはっちゃけたり、隠したつもりがポカをやらかして
小学校時代の友人に自分が腐女子であることがバレちゃったり、
世間から隠さなければという自制心と、抑え難い腐女子の嗜好とをうま~くやり繰りする
その姿が実に面白いです。



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