ココロカーテン [恋愛]
…あのとき 心にかけられたカーテンを強引に開け放ったあなたから
私はいつの間にか目が離せなくなっていたんだ
「…それって 恋とはちがうんじゃないかな」
高校1年の春―
鏡美はずっと好きだった憧れの秀平先パイに入学早々にフられてしまう。
(この気持ちが恋じゃないなら、本当の恋って、何…?)
失恋の悲しみから立ち直れず、それから半年もの間
誰もいない視聴覚教室で心を閉ざす鏡美。
そんな彼女の心のカーテンを勢いよく開け放ったのは、
型破りな1学年上の先パイ、枝田十智(えだとおち)だった―
ちゃおにて連載。全1巻。
「あなたは、『本当の恋』を知っていますか?」
本当の恋!? (σ´Д`)σ・・・・…━━━━☆ズキューン!!と撃ち抜かれ、
ちゃおっ子たちの本当の恋…教えてもらおうかーい!(絵・宮下あきら調)
と俄然興味が湧いたので拝見してみました。
お話としては高校受験の間、よく勉強を教えてくれていた近所の憧れの
先パイにフられた鏡美ちゃんが、写真好きで、何かと破天荒な先パイ・十智と出会って
なんだかんだの末に前の失恋を乗り越え新しい恋を知る、という筋。
それって恋じゃないんじゃない? なんて、告白してきた可愛い後輩の女の子に
「自分に既に彼女がいることを前置きした上で」バッサリ斬り捨てる先パイ。
うぉ、凄いな さすが彼女もちのイケメンは容赦ないな(;´▽`A``
「それは恋じゃない」…告白された自分の気持ちがどうこうより、
その恋心自体を勘違いだという、なんとも凄まじいフられ方をしたために、
お陰で鏡美ちゃんは入学からいきなり半年もの間、毎日のように放課後視聴覚室に篭っては、
一人失恋の痛手を抱えて過ごすというとんでもない状況に追いやられてしまうのです。
罪作りとはまさにこのこと(;´▽`A``
それから自分の殻の中に篭るように「心にカーテンを引いてしまった」鏡美ちゃんに
彼女を立ち直らせてくれる新たな先輩がやってくるわけですが、
色々後で先生に怒られるようなことをしながら鏡美をさりげなく元気付けてくれた彼にもまた、
人知れない心の痛みを抱える人だったりして、そのためのちょっとしたごたごたで
鏡美は自分が失恋した秀平先パイに抱いていたものとは違う
新しい感覚の恋心を自覚するに至るのです。
作中では秀平先パイが何故鏡美ちゃんの恋心を否定するのかについても触れていますが、
それでもやっぱりあの断り方は無いよなあ~と思わなくはありません。
一目惚れだって「恋」でいいと思うし、家庭教師のようなことをしていた秀平先パイに抱いた
鏡美ちゃんの気持ちもまた、憧れに近い恋だと思うし…憧れは恋ではないのかなあ
などと、鏡美ちゃんが立ち直った後も彼女の前の失恋を引きずってしまう自分がいたり。
恋に恋するちゃおっ子の理想の「恋」の定義は案外厳しいんだなあ…
2011-07-31 03:31
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