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地球侵略!コルレオニス [SF]


地球侵略!コルレオニス 1 (ジャンプコミックス)

地球侵略!コルレオニス 1 (ジャンプコミックス)

  • 作者: 木村 聡
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2011/04/21
  • メディア: コミック


守りたい人がいるからです…!!

(僕は…何故戦わなければいけないのだろう)
地球にやってきて3ヶ月…
二人の兄が次々と帝国を出奔し、いつの間にか時期帝国の主たることを期待され、
その力の証明として僕に課せられた地球征服の目的は、遅々として進まないでいた。
帝国旗機として強大な力を持つ「コルレオニス」をもってしても、
丸腰で、しかもたった一機でとなればなかなかうまくいかないのも道理だ。
「街には被害を出さず、徳と威厳をもって武力のみを制し、降伏せしめよ」
と父上は言うが、こちらが何かを破壊するどころか、逆に迎え撃つ
地球の防衛軍の流れ弾が街を破壊するほどに僕は無力。
それに何より、この街にはあの娘がいた。
この地球に身一つでやってきた時、行くあても金も無く野垂れ死に寸前だった僕に、
やさしくドーナツを分けてくれた彼女―
商店街で家族でドーナツ屋を営む星ヶ谷さん。
彼女のためなら僕は、…僕は―
『妄想してるんじゃねーよ さっさと征服に行けい』
どこからかモニターしていた帝国の主たる父の声が響く。
そして今日も僕は、気の進まない地球制服に乗り出すことになるのだ―

ジャンプSQにて連載。
時期皇帝となるための試練として地球征服をしなければならない、
しかしその地球で出会った人々は皆優しく、元々好んで後継者に
なりたいわけではなかったのもあって気が進まない。
父にどやされてやむを得ず出撃すると、彼が望むと望まざるとに関わらず
街は破壊されてしまう…(主に地球の防衛隊によって)
そんな板ばさみの状況で苦悩する皇子・アルファルドの物語。

征服に消極的な彼は、何かと理由をみつけてサボりがち。
悩んでいるのは真剣なんだけど、今はいいかと親の仕送りで星ヶ谷さんちのドーナツを
毎回大量買いしたり、CDや服を買い込んだりしてうだうだした生活をおくります。
それを親に見つかってボタン一つで強制的に出撃させられるあたりの一連の流れのコメディパートと、
だらだら過ごしてるうちに過激な姉兄がやってきたりして、本来彼らと同じく征服にやってきたはずが
逆に商店街の(主に星ヶ谷さんの)ために兄姉を必死に説得するという構図になるのが面白い。

img051.jpg

じゃあアルファルドは結局どうしたいのか―
彼が導き出した答えは至極単純で、それでいて純粋な想い。

彼の感情の発露が力となって、逆転の必殺技になるのはオヤクソクだけれど、
やっぱり燃えるツボを押さえた展開で大好きだなあ。
ロボもいちいちカッコイイし、どこかぽややんとしてつかみどころの無い星ヶ谷さんや、
アルファルドを愛し、星ヶ谷さんを抹殺しようとする年下の姉・ソフィアは可愛い。
星ヶ谷さんがアルファルドに惚れるに至る伏線もきちっと置かれているし、
兄姉の抱えている背景もちゃんと描いてる。
オヤクソクぽく感じるところもあちこちあるけれど、それらのエピソードを
丁寧に置いていて最後はすっきりと畳まれている印象があります。
そんなわけなので、豪快にロボット同士がどつき合うのを見たい人には
向かないかもしれないけれど、悪くない作品だと思いますよ。

img052.jpg

…一つ引っかかったのは、綺麗に終わったラストシーンの先。結局二人の未来は…(;´▽`A``
と思うと、本当にこれでよかったのかという気にならなくもありません。
その辺は好みの問題かもしれないですけど。


1話試し読み → 集英社マンガネット
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