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IKKI通巻100号前夜祭企画「IKKI×ビーム編集長対談!」 [同人誌即売会]

同人誌感想の記事の枕として書いていたのですが、ちょっとボリュームが大きくなりすぎたので
独立した記事として書いちゃおうと思いました。
漫画の感想ですらない穴埋め記事ですがご容赦ください(;´▽`A``

コミティアでは毎回マンガに関わるプロの方をお招きして講義をしてくださったりなどの
企画が組まれているのも大きな魅力です。
今回は創刊から100号を迎える雑誌「IKKI」の100号記念の企画として
IKKIの編集長である江上さん、そしてコミックビームの編集長・奥村さんとの対談を
拝見することが出来ました。→参照:コミックナタリーの告知記事
当日は会場にこられなくてもこの対談を企画したコミックナタリーのUst配信でも
観る事ができたので、来場は出来なかったけれどご覧になられた方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
当日は1時間の予定のところ、途中からお見えになった しりあがり寿さんも加わって
大幅に延長して1時間半たっぷりお話を聞くことが出来ました。
私を含めて立ち見の人が結構な人数いて、足はいい加減シビれてましたけど、
編集者、ましてや編集長の仕事など全く謎のままだった私にとっては
とても新鮮なお話ばかりでした。細かいところも色々面白い話があったのですが、
特に印象に残ったところをお伝えしようと思います。
いつもどおり拙いレビューではありますが、ちょろっと読んでいただけるとこれ幸い。

午後2時。
拍手と共に現われたのは、名物編集長としてその筋では有名なコミックビームの奥村さんと、
今回の主役であるIKKI編集長の江上さん。
見た目いかにも海千山千のクセのありそうなおやぢ、といったカンジの奥村さんに対して
ひょろっとした書生風で、終始奥村さんを立てる気遣い屋の江上さん。
見た目は明らかに奥村さんの方がでん、としてるのに実年齢は江上さんの方が上という
その見た目のギャップにまず驚かされました。(;´▽`A``

内容は編集の仕事、編集長の仕事の話から
元々読みきりのつもりだったビーム連載の某お風呂のマンガを奥村編集長がすくいあげ
あそこまでのヒットに結びつけた話や、自らも鉄道雑誌に寄稿することがあるというほどの
鉄道ファンである江上さんの「鉄子の旅」が意外なヒットだったと語る江上さんのお話、
そしてお二人が初めて出会ったときのやりとりでは、江上さんが奥村さんが編集として働く
とある雑誌で連載していた作家さんにどうしても自分のところでも描いて欲しくて
その作家の連絡先を無謀にも編集部に直電して聞いたところ、奥村さんは無下に断ることなく、
直接教えることは出来ないが、代わりに「3つのヒント」を出したという逸話が面白かったです。
今でこそ漫画家さん側のOKがあれば教えることもある、という姿勢だそうですが、
言わば自分達の「飯のタネ」である漫画家さんの連絡先を、別の雑誌の編集に教えるなんて
断って当たり前だと思うのですが、そこが名物編集長たるゆえんなのだろうなと
好感が持てました。(;´▽`A``
他にも自分のところでモノにならなかった作家さんが、ある時別の雑誌で
絵柄もがらっと変わって人気作家になったのを知った、という体験を語る江上さんは、
その成功を喜びつつも、自分のところで花開かせられなかった複雑な胸のうちなども
赤裸々に語っていました。

「編集長の仕事は面白いものを『面白い』と言えるかどうかだ」と仰るお二人。
一個人でもあるから自分の好みもある、でも雑誌としてのバランスも保たなければならない、
毎回悩みながらもえいやっ!とジャッジを下し続ける編集長という仕事は、
お二人とも飄々としていながらも漫画家さんの運命を決める立場だからこそ出てくる
一見適当なようでいて、でもそれは悩んだ末の開き直りにも似た深い言葉でした。
ああ、げんしけんの笹原君はこんな世界に行ったんだなあと妙な感慨を持ったりして。

個人的にドキッとしたのは「単行本ばかりが売れて雑誌は思うほど売れてない」というお話が
お二人から出てきたことでした。いや、まさに私の買い方ですが…(;´▽`A``
今まで自分が読んだことの無いタイプのマンガとの出会いもあるので是非読んで欲しいとのこと。
これに関しては、単行本派である私としてはなるほどなあと納得も出来、
でも面白い本だけ読んでいても読みきれない現状を振り返ると、
素直に「じゃあ明日から雑誌買います」という気にならないのもあったりして、
でも根本は自分は面白いと思っている漫画を見てー!という、
漫画が好きな人なら誰しもが思う言葉でもあるんだろうなと。
このあたりは機会があったらお話してみたいテーマですね。

最後に聞き手であるコミックナタリーの唐木さんの発案で、急遽IKKIとビームの合同企画が
立ち上がることになりました。数行前の前言を撤回していきなり雑誌を買いたくなりそうですが…
これまた楽しみです。
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