COMITIA94 同人誌感想3 [同人誌即売会]
3回目をお送りします。
いやあ 毎回毎回おもしろいマンガを描かれるサークルさんはどんどん出てきますね。
ホント、お金と時間がいくらあっても足りません(;´▽`A``
そんな中でも私はコミティアの情報が掲載された入場証兼サークル紹介の情報誌
「ティアズマガジン」のアンケート結果で紹介されたところの一部に絞って周っているのですが、
それだけでも軽く万単位のお金が飛んじゃいます。
そんなこんなで来月は今年を締め括るにふさわしいイベント
「コミックマーケット」がやってきちゃいますよ~
ホントどうしようって感じです(;´▽`A``
それでは どうぞ~
おざわ渡辺
「凍りの掌 シベリア抑留 記憶の底の青春」
1945年 終戦―
僕達の命がけの日々は、そこから始まった…
前回コミティアに参加された方の、ハガキ投票1位を獲得したのがこの作品。
著者のおざわ ゆきさんの父上で、戦争当時学生だった昌一(まさかず)さんの体験した
シベリア抑留時の凄惨を極める強制労働の日々を描いたドキュメンタリー。
東京の大学に通っていた日々は赤紙1枚で夢のように消え、
一兵卒となって向った満州の地で敗戦を迎えた昌一さん。
その後一行が向ったのは悄然とした母国への帰路ではなく、そこから更に北へ北へ…
遠くシベリアでの過酷な労働の日々だった―
父の記憶と数少ない当時の記録、そして昌一さんと同様の体験をされた方々の情報をかき集め
戦後復興の道を歩み始めた本国から見放され、9月には雪が降り始め、
冬には零下40℃にまでなるという極寒と不毛の大地で、ほんの僅かな食料だけを与えられ、
正に使い捨てのように日々過酷な労働を強いられ続けた日々を描いています。
キャラクターの絵は可愛らしいのに、1コマ1コマ空腹と寒さ、そして周囲で親しい戦友が
次々と倒れていく情景は鬼気迫るものがあります。
昌一さんをはじめ、当時のシベリア抑留を体験した方たちは、
一様に極限の中に追い詰められたためとはいえ、隣の人間が下痢をしたと知って
「ヤツの分の食べ物が手に入る」
と思ってしまうこともあった人間の最も浅ましい、醜い記憶を思い出すまいとされていらしたそうです。
私の祖父などは戦時中の上官に可愛がられた体験談を、まるで武勇伝のように語っていたそうですが、
それもまた戦争。そして戦「後」から始まる、死と隣り合わせの日々もまた、
間違いなく彼らにとっては戦争だったのです。
「オダギリックス」
「星々は健在なりや」
前々回のアンケートでトップになったダークファンタジー「あたし、時計」を描いた小田桐さんの新刊です。
世界の終わりを告げる放送が空を響く中、浜辺で0点の答案埋める僕。
そこに隣のクラスの女子がやって来て「明日は文化祭ね」と告げる―
息が詰まるような閉塞感。
夜がなくなり、白夜となった世界。海では紙で作った巨大な人型人形のような「海の主」と
戦闘機が今日も今日とて遠くで死闘を繰り広げている…
物語としての手を殆ど加えず、ほぼ着想のみで描かれたというこの作品は、
そのまま小田桐さんのパーソナリティを反映している反面、
叙情的すぎてちょっと解りづらかった(;´▽`A``
とはいえ、繰り返される代わり映えしない日々に、不意に置かれた「非日常」な女の子のセリフが、
閉塞感のあったそれまでの流れをを鮮やかに変えていきます。
「なぜ!? なに!? 人体のひみつ」
人体のひみつに興味津々のぴゅる子ちゃんと、物知りおねーさんが
毎回人の身体の不思議についてお話をする番組形式の物語…かと思わせきや
小田桐さんらしいダークな二人の殺し合いが見られる8コママンガ。
いやあ うーんと …ええ とにかくダークで狂気な二人のやりとりがもう…
インパクトのある作品です。
成安マンガ部
「ZELBESTY」
太陽も 青空も 星もなく…人々がそれらを忘れ去っていた、遠い過去の“閉ざされた世界”―
著者の会長エナガさんがWebで連載されているSFアクションファンタジー
3冊を一挙に発行されています。著者のHPでも拝見できますよ。
「ロボットよりもロボットらしい」と言われる無口で無愛想な少年・天登広一。
彼は鉄を思うがままに分解し、再構成する異能を備えた“ゼルベスティ”と呼ばれる人間。
そして広一に偶然助けられ、彼と同道する植物の花を咲かせる能力を持つ白川春音。
果てしなく壁が立ちはだかる「世界」の遥か上、「外」を目指す春音と、
それに巻き込まれ、結果的に組織を裏切ることになってしまう広一が、
まるで人間のように喋る、組織のロボット達と戦いながら旅を続ける物語。
いやー…これが21歳の方のマンガだナンテ… orz
内容自体は決して真新しい要素があるわけじゃないけれど、
なんだかんだで女の子を守りながらある場所を目指す、というSFアクションものとしては、
敵キャラのロボも、縦横に立ちはだかるように描かれる街の壁も、そして
ワクワクせざるをえないアクションも実にカッコいいんですよね~
一つの世界観を完全に作っちゃってる感とか。。
著者のHPで読めますので、是非観てみてください。
いつもにこにこしていて、ちょっとおバカなベタヒロイン・春音も可愛いです。
いやあ 毎回毎回おもしろいマンガを描かれるサークルさんはどんどん出てきますね。
ホント、お金と時間がいくらあっても足りません(;´▽`A``
そんな中でも私はコミティアの情報が掲載された入場証兼サークル紹介の情報誌
「ティアズマガジン」のアンケート結果で紹介されたところの一部に絞って周っているのですが、
それだけでも軽く万単位のお金が飛んじゃいます。
そんなこんなで来月は今年を締め括るにふさわしいイベント
「コミックマーケット」がやってきちゃいますよ~
ホントどうしようって感じです(;´▽`A``
それでは どうぞ~
おざわ渡辺
「凍りの掌 シベリア抑留 記憶の底の青春」
1945年 終戦―
僕達の命がけの日々は、そこから始まった…
前回コミティアに参加された方の、ハガキ投票1位を獲得したのがこの作品。
著者のおざわ ゆきさんの父上で、戦争当時学生だった昌一(まさかず)さんの体験した
シベリア抑留時の凄惨を極める強制労働の日々を描いたドキュメンタリー。
東京の大学に通っていた日々は赤紙1枚で夢のように消え、
一兵卒となって向った満州の地で敗戦を迎えた昌一さん。
その後一行が向ったのは悄然とした母国への帰路ではなく、そこから更に北へ北へ…
遠くシベリアでの過酷な労働の日々だった―
父の記憶と数少ない当時の記録、そして昌一さんと同様の体験をされた方々の情報をかき集め
戦後復興の道を歩み始めた本国から見放され、9月には雪が降り始め、
冬には零下40℃にまでなるという極寒と不毛の大地で、ほんの僅かな食料だけを与えられ、
正に使い捨てのように日々過酷な労働を強いられ続けた日々を描いています。
キャラクターの絵は可愛らしいのに、1コマ1コマ空腹と寒さ、そして周囲で親しい戦友が
次々と倒れていく情景は鬼気迫るものがあります。
昌一さんをはじめ、当時のシベリア抑留を体験した方たちは、
一様に極限の中に追い詰められたためとはいえ、隣の人間が下痢をしたと知って
「ヤツの分の食べ物が手に入る」
と思ってしまうこともあった人間の最も浅ましい、醜い記憶を思い出すまいとされていらしたそうです。
私の祖父などは戦時中の上官に可愛がられた体験談を、まるで武勇伝のように語っていたそうですが、
それもまた戦争。そして戦「後」から始まる、死と隣り合わせの日々もまた、
間違いなく彼らにとっては戦争だったのです。
「オダギリックス」
「星々は健在なりや」
前々回のアンケートでトップになったダークファンタジー「あたし、時計」を描いた小田桐さんの新刊です。
世界の終わりを告げる放送が空を響く中、浜辺で0点の答案埋める僕。
そこに隣のクラスの女子がやって来て「明日は文化祭ね」と告げる―
息が詰まるような閉塞感。
夜がなくなり、白夜となった世界。海では紙で作った巨大な人型人形のような「海の主」と
戦闘機が今日も今日とて遠くで死闘を繰り広げている…
物語としての手を殆ど加えず、ほぼ着想のみで描かれたというこの作品は、
そのまま小田桐さんのパーソナリティを反映している反面、
叙情的すぎてちょっと解りづらかった(;´▽`A``
とはいえ、繰り返される代わり映えしない日々に、不意に置かれた「非日常」な女の子のセリフが、
閉塞感のあったそれまでの流れをを鮮やかに変えていきます。
「なぜ!? なに!? 人体のひみつ」
人体のひみつに興味津々のぴゅる子ちゃんと、物知りおねーさんが
毎回人の身体の不思議についてお話をする番組形式の物語…かと思わせきや
小田桐さんらしいダークな二人の殺し合いが見られる8コママンガ。
いやあ うーんと …ええ とにかくダークで狂気な二人のやりとりがもう…
インパクトのある作品です。
成安マンガ部
「ZELBESTY」
太陽も 青空も 星もなく…人々がそれらを忘れ去っていた、遠い過去の“閉ざされた世界”―
著者の会長エナガさんがWebで連載されているSFアクションファンタジー
3冊を一挙に発行されています。著者のHPでも拝見できますよ。
「ロボットよりもロボットらしい」と言われる無口で無愛想な少年・天登広一。
彼は鉄を思うがままに分解し、再構成する異能を備えた“ゼルベスティ”と呼ばれる人間。
そして広一に偶然助けられ、彼と同道する植物の花を咲かせる能力を持つ白川春音。
果てしなく壁が立ちはだかる「世界」の遥か上、「外」を目指す春音と、
それに巻き込まれ、結果的に組織を裏切ることになってしまう広一が、
まるで人間のように喋る、組織のロボット達と戦いながら旅を続ける物語。
いやー…これが21歳の方のマンガだナンテ… orz
内容自体は決して真新しい要素があるわけじゃないけれど、
なんだかんだで女の子を守りながらある場所を目指す、というSFアクションものとしては、
敵キャラのロボも、縦横に立ちはだかるように描かれる街の壁も、そして
ワクワクせざるをえないアクションも実にカッコいいんですよね~
一つの世界観を完全に作っちゃってる感とか。。
著者のHPで読めますので、是非観てみてください。
いつもにこにこしていて、ちょっとおバカなベタヒロイン・春音も可愛いです。
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