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COMITIA96 同人誌感想1 [同人誌即売会]

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即売会名: コミティア96
開催日: 2011/05/05
メディア: コミック






今回もこの時期がやってきました。
創作系同人誌即売会・COMITIA
今回も会場で購入した作品のレビューを中心にお伝えしていきます。
例の3月の震災を受け、娯楽やイベントに対する自粛ムードも緩和され、
今回無事に開催となったことは嬉しい限りです。
もちろん、今でも自身の生活再建にてんてこ舞いで、
本どころではないとなってしまっている方もいらっしゃるでしょう。
COMITIAの入場証兼ガイドブックであるティアズマガジンでの冒頭でも、
実行委員会代表の中村氏が ごあいさつ文で触れており、
バガボンドなどでお馴染みの井上雄彦さんのツイッターでのコメントなどを引用して
震災をバネにして作品作りに昇華していく、そんな作品が出てくることに
期待を寄せていらっしゃいました。
開催前から私のタイムラインからの情報や、サークルチェックをしている時にも
個人で行うものや企画として立ち上げるものも含めて売り上げを義援金として送るという
サークルさんもありましたし、そうでなくとも、普段どおり販売していた
その今回が初売りとなる新刊同人誌は、逆算して考えれば震災間もない時期に
描かれたものとなるのですから、ある意味で非常に興味深かったです。

それでは行ってみましょう。第一回目のご紹介です。


蛮仔屋
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『アオイホノオ的に』島本兄ィ!!と。
漫画家であり、コスプレアイドルの元祖的な方でもあり、
島本和彦さんや永井豪さんなどと親交の深い一本木蛮さんの同人誌です。
内容は5/24に公開されるWeb漫画アクションの全面リニューアルに向けて、
ある日蛮さんに編集者から持ち込まれた企画が形になるまでのお話。それは…
「マンガやアニメが大好きな少年少女をメインにして、主人公は同人やったりコスプレしたりする
蛮さんの経験を大いに活かした80年代青春グラフィティ」もの それって…
「アオイホノオ的」なものじゃん(;´▽`A``
と、いうわけで 島本さんを兄ィと慕う蛮さんは早速に島本さんに相談。
それを聞いた島本さんの強力な後押しを得て、作品の流れを組み立てていきます…
「アオイホノオの最終回 教えて!!」
同じような作品を描く以上、先達の着地点は知っておかなければならない…
とはいえ、なんて羨ましい質問!しかもそれに応えてくれる島本さんも太っ腹(;´▽`A``
そんなこんなで蛮さんのアイディア出しに島本先生が「オレならこうする!」と応える様子が、
アツくアツく語られるのです!
一本木蛮さんのファンのみならず、島本和彦さんのファンなら燃えること請け合いな
島本節全開な一本木さんが羨まし過ぎる同人誌でした。



メンズ2
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魔奏少女の様式美(お約束)~序~
今回のコミティアでの企画の一つとして、複数のサークルが同じテーマを共有して
それぞれに同人誌を創る、部活動的なノリのものがありました。
これはそのうちの「魔法少女」というテーマで参加されていたサークルさんの本。
「私の邪魔をする君は一体何者だ…?」
スーツ姿のクールな男の前に立ちはだかったのは、ヒラヒラの服を着て不敵に笑う、
真っ赤な髪の女の子…!
「私? 私の名は…」
悪の前に敢然と立ちはだかる魔法少女、いきなりクライマックスな
シチュエーションから始まるコメディ。
カッコイイシーンなのにそのネーミングセンスの絶望的なダサさ。
素人丸出しの少女や、スポンサーを気にするちょっと大人なタキシード姿のマスコットキャラ、
それは敵もキレますわな。(;´▽`A``
最初のシチュエーションを引っ張って一本作り上げるいじくり方がうまくて飽きさせません。
引きで終わって次回へと繋がりそうなのですが、ある程度出し切った感があるだけに
続いていけるのか…(;´▽`A``
でも一発ネタとしてこれ単体では面白かったです。


ハナハダ
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タカちゃんと町とわたし
そこはとある企業の城下町。
お父さんもお母さんも、その町に住む誰もがその会社に就職するのを
アタリマエと受け止めている町に育った「わたし」は、それを良しとせずこの町を出ていった。
子供の頃何かと自分を助けてくれた幼馴染のタカちゃんは地元の企業に勤める男性と結婚し、
決められた堅実な人生を歩んでいるのに対して、独力で働くと言ったものの
職を転々として親に心配され、事あるごとに地元の企業への就職を勧められる「わたし」。
そんな頃、故郷を巻き込んであの大震災がやってくる―
地元の企業とタカちゃんが「わたし」の中で重なり合い、
突っ張ったもののいつまでも一人前になりきれずにいる、
そんないつまでも子供な「わたし」を優しく受け止めてくれる故郷。
それが淡々としたモノローグで語られるこの物語は、どことなく郷愁を誘う作品でした。


ふにや
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SNK28
なにげにコミティア初参加らしいです。
私がおみかけしたら毎回伺うショートショートないちゃラブコメを描くすみやさんのコピー本。
今回はとある素直になれないカップルの間で板ばさみになる女の子の話。
顔を合わせればどうでもいいことで諍いになる二人。
もーいい加減にしてよーとばかりに爽やかにブチギレて去っていく彼女がなんとも可愛い(;´▽`A``
最後のページにちっちゃく 自分にはカレシなんていたことも無いのに…と
涙目の彼女のカットがあって、これまた可愛い。



ぱへかへ
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だってさくらが好きだから
桜が嫌いな大学生のさくらさん。
新しく引っ越してきた格安のアパートには窓の外に立派な桜が生えていて―
桜とさくら、そこで出会った美人の管理人さんの口からその言葉が出てくるたびに
それは木の桜のことを言ってるのだと分かっていてもどきどきする、という
軽い百合テイストのお話。
何かが始まるようでいて何も始まらないまま終わってしまった感じは否めないかな(;´▽`A``



まよいばし
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闇現
Bloody Cutie Pie

ティアズマガジンのブックレビューを拝見して読んでみました。
ひっしさん と のりさん のユニットで活動するサークルだそうです。
可愛らしい絵柄でダークでホラーな作品でした。
闇現は一見愛らしい少女が実はバケモノでしたという話。
Bloody~はサディスティックな幼女が、従順なおさげの姉に
酷いことをするコメディチックな話。何気に多色刷の鮮やかな赤が…(;´▽`A``
女の子はひたすら可愛いのに、内容はダーティーというギャップを楽しむ本ですね。


まるちぷるCAFE
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電柱幻想
電柱を可愛らしい女性に置き換えた「電柱読本」
いわゆる擬人化本になると思うのですが、別に電柱同士が話し合ったりはしません。
ただひたすら、女の子が電柱として立っている風景と、電柱に備わっている
機能とか意味とか、凝らされている工夫であるとかを解説したまさに「電柱の本」なのです。
電柱の中身は実は空洞、とか構造上てっぺんがくりぬかれている電柱があるとか、
勉強になるんだけどなにげにシュールな絵になってるのも見所(;´▽`A``
様々な装備をつけた女性のバリエーションも豊富で、ガンダムのMS一覧よろしく
「D型装備」「F型装備」と名づけたくなるようなノリもあって楽しいです。

COMIC ZINで委託販売されてるようですよ。




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