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COMITIA97 同人誌感想2 [同人誌即売会]

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即売会名: コミティア97
開催日: 2011/8/21
メディア: コミック






お待たせいたしました。感想2回目をアップしました。
1回目でもお話しましたが、今回は購入点数が今までよりも多いため、
感想も今のところ全4,5回になりそうな勢いです(;´▽`A``
とはいえ商業誌のコミックもご紹介したい魅力的な漫画が出てきているので
合間合間に挟んでいく感じになっていくと思います。
それではどうぞー

黒電話

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俺の部屋にはウサギが居る
 (サンタが町にやってきたの巻/ウサギ、電子工作をするの巻)

怪盗一家の一人娘
俺は彼女の敵になる!

ティアズマガジン(コミティアの入場証兼ガイドブック)で面白いと挙げられていた
「俺は彼女の敵になる!」をお目当てに伺ってみました。
プロを目指して活動中のとんぷさんと、相方の吏乃兎さんの作品がそれぞれ置かれていました。
「俺の部屋にはウサギが居る」は とんぷさんが長年続けてらっしゃるシリーズのようで、
商業誌にも掲載されたことがあるようです。今回購入したのは16ページの折本と、
8ページのコピー誌です。
とある独身男性の藻手内君が、楽天家で色々厄介なことを巻き起こす同居のウサギの
巻き起こすトラブルに毎回巻き込まれるドタバタコメディのようです。
今回購入した2冊はそれぞれ冬のクリスマスと夏真っ盛りのお話で、
夏には主人公の藻手内君の髪が暑苦しく伸びていたりして妙に芸が細かいw
そしてなにげに藻手内君の向いに美人姉妹が住んでるとかすごい羨ましいっ…!

Pixivにサンプルが掲載されているようですよ


そしてお目当てだった俺は彼女の敵になる!はジャンルは魔法少女モノなのですが…
一言で言って「お下品」。もう詰め込んだぞってくらいに下ネタのオンパレードです。
30歳を過ぎて童貞の男性は魔法使いになれるという…
そんな彼らが行き着く先は、謎の悪の結社。
そして夜な夜な「変質者」として女性たちに不埒なことをするようになるという…(;´▽`A``
あれ、魔法は…?
それを魔法少女3人娘たちが現われてやっつけるわけですが、これがもう下品だらけ。
リーダーの兎耳の女の子の変身ステッキは男のナニの形をしているし、
3人そろったキメポーズも男性のボールとスティックの形になってるし、
キメ台詞は放送禁止用語のオンパレード!
変質者の倒す方法は、結局シモの世話をしてスッキリさせたら完了…って
あちこちぼやかして描いてるから成人向けにならないけど、
とにかくハイテンションに下ネタで押しまくるマンガでした。いやあ… すごいw
新刊の怪盗一家の一人娘は、普通の家族だと思っていた
自分の両親や祖父たちが、実は怪盗一家だと初めて知った少女の話。
好きになった男の子の家の大事な指輪を祖父が生前盗んでいたと知り、
男の子の屋敷に侵入してこっそり返しに行こうとがんばるのですが…
なんか一気に読むとギャップが凄くてやたら感動できます。
こちらも各作品のお試しが読めます。
それから売り切れになった同人誌は内容をサイト内で公開されているようですよ。




インクボトル

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チラシシューマイ全集
今石洋之原画集第十四号


アニメ制作会社GAINAXに所属するアニメーター・アニメ監督・アニメ演出家でもある
志宇舞こと今石洋之さんのサークルです。天元突破グレンラガンや
パンティ&ストッキングwithガーターベルトの監督としてアニメ好きな方の間では有名な方だそうです。
あまり原画集などを購入することが無い私のお目当ては「チラシシューマイ」で、
こちらは5月に発行された氏が即売会で新刊を落としたお詫びや本のおまけなどで配っていた
チラシを1994年の第1号から最新の32号まで収録した本になっています。
何が面白いって一つは今石さんのその時代ごとの絵の変化。確実に巧くはなっていくのですけど、
1994年に描かれたものはその時代らしい絵柄なんですよね。…うまく伝わるかは疑問ですが、
ああ、ああこの時代こういう絵柄よく見た!流行ってたよね~ていう感じの絵(;´▽`A``
間でアニメ会社への就職をはさみ、そこから明らかにアニメの原画調の、
迫力のある絵に変化していくのですが、チラシに描かれるキャラクターやロボの絵が
はじめは創作ジャンルのオリジナルキャラやロボだったものが、当時放映されていた
GAINAXのキャラクターを描くようになり「フリクリ」だの「アニメ店長」だの懐かしい…!
という感じになっていきます。いやあ人に歴史ありだなあ…
今石洋之原画集第十四号は、STAR DRIVER 輝きのタクト25話の原画を中心に、
グレンラガンの劇場版のイラスト、「アベノ橋魔法☆商店街」の設定画、そして今石さんが
「最初で最後」の1回きりしか描いてないという「トップをねらえ!」の可愛らしいノリコのイラストと
眺めているだけで楽しめる本でございました。


絵50

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同人王 上巻 (成人向)
「オレは…同人王になるために生まれたのだ!!」
迫力のアップで力強く言い切る主人公・タケオの表紙に吊られましたwこれは面白い。
押切蓮介さんのファンだそうで、なるほど確かに雰囲気が似てる…(;´▽`A``
三次元の女性にモテず、自分は二次元の女の子しか愛せない!と毎日のように
自分の愛する二次元キャラクター・ペリーヌをオカズに手淫に耽るダメ男・タケオ。
それまではネットなどでキャラクターの絵をちょこちょこ趣味程度に描いていたものが、
仲間の後輩との会話でなんだか根拠の無い自信がついちゃって
同人王を目指しちゃう自意識過剰でイタい感じのタケオが紆余曲折・迷走していく物語。
あああーあーあーー(自身にも見に覚えがあるらしい) イタい…でも、面白い!w
その迷走っぷりもいいんですが、何故か即売会では全員全裸が当たり前の妙な世界観とか、
タケオが師事することになる成人向け有名サークルの主催・肉便器先生(本人は美少女)が、
「男の人はおちんちんに精液が溜まると悪いことをしてしまう、だから私の同人誌で
ヌいてもらうために漫画を描き続けるの」とキラッキラした純粋な瞳で語る考えの持ち主だったり
まともそうに見えてタケオの家族や後輩もどこかネジが一本トんでる感じがとこどろころ
面白くて笑えます。でも全面ギャグかというと、肉便器先生がそれと知ってか知らずか、
楽して巧くなりたいという甘えた考えを持つタケオをへし折るようなアドバイスを
笑顔でガスガス放ってきたりして、いやあもう…刺さるんですよね(;´▽`A``
お話自体は既に完結していて、サイトのほうで観られるようです。
とらのあなComic ZINで書店委託もされているようなので、同人誌で読みたい方はそちらをどうぞ。
(これを書いている8/26現在は品切れになっていますが、
牛帝さんのお話によると増刷して入荷予定なのだそうです)


キャー

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ケーキを食べてる場合じゃない
5ページの漫画が描かれた縦長~のコピー誌。
可愛らしい女の子の絵とヘンテコで豪快に投げっぱなすお話が面白いサークルさんです。
今回は「パンが無ければケーキを食べればいいじゃない」的発言をした某国の王女のとばっちりで、
国民の風当たりが強くなったために大衆の人気取りをしようと大衆の生活を知るための特訓をする
別の国のとある王女のお話。
大衆の生活を知るためプールに入るスク水姿の王女様…
が、描きたくてこの漫画描いたのかな(;´▽`A``
なんやかやで大衆の感覚を身につけた王女が、最後に彼らに向って
「パンが無ければ…」と放った言葉の続きは…



まるちーず

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うひょねこ団 総集編
うひょひょねこみみ8 / 9


先週のコミケでうかがったイラストレーターで漫画家の大空真紀さんのサークル。
コミケで買い逃した分を補完してきました。
擬人化した親分猫とコブン猫2匹の面白おかしいファンタジーな日常を描くシリーズ。
総集編を拝見すると1998年~続いているんですね。これまたインクボトルさんのチラシ集と同じく
その時代らしさと共に絵柄の変化をしているのが面白い。
でもスタンスはずっと変わらず、「ビッグな悪事をするにゃ!」と言いつつその実やってることは
ささやかなイタズラ程度のものという可愛らしいお話なのが私的にツボ。
いやあ癒されますわー


FUNUKE LABEL

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ヒカルちゃん

「ラブロマ」や「友達100人できるかな」で人気の とよ田みのるさんのサークル。
前回のラブロマ別パターン本に引き続き、ラブロマ連載終了直後に描かれボツとなったネタを同人誌化した今回の本も売り上げが全額チャリティーということになるそう。会場でも相変わらずサービス精神旺盛で、
今回の漫画原稿にサインを入れて同人誌の購入者に配ってらっしゃいました。
街で一番不幸な女の子が合わせ鏡をして助けを求めると、13番目の鏡から現われる魔女・ヒカルちゃん。
学校で友達を作らず、むしろそれを拒絶するかのように生活するユカリちゃん。
彼女が偶然ヒカルちゃんを呼び出してしまったことで、彼女に願ったわけでもないのにヒカルちゃんは
「ユカリちゃんが心の中で望んだこと」を具現化し学校で大騒動を巻き起こす。
その時ユカリちゃんがとった行動とは…
お話が引きで終わっていて、答えを考えさせてくれるお話。
2話以降はユカリちゃんの部屋の押入れに住む居候キャラにする予定だったらしく、
それはそれで読んでみたかったかもです。
委託販売を予定しているそうですので、気になる方は
FUNUKE LABELのサイトをチェックされると良いかもですよ。



パーセンテージ

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基生、12才
ノヴァーリスを待つ
嘘つき誠二郎
女児と若者
Annie Laurie


ティアズマガジンでレビューされて知り、伺ったサークルさん。
柔らかく可愛らしい少女漫画のような絵柄で、ファンタジーからロリ、ショタ、男の娘と
幅広くこなすOUNOさんの作品です。
新刊は基生、12才で、病弱で普通の恵まれた家庭を持つ人懐こい少年・誉君と、
家族の温かみを知らずに育ったいわゆる児童虐待を受ける少年・基生君の絆の物語。
どんなに虐待されても子は親の愛情を求めるもの。近所に住む誉がアパートの家の前に放置されている
基生に他の大人に助けを求めるよう促しても、基生はそれを激しく拒む。
求めたら、それは自分が親から愛されていないことを認めてしまう行為だから…
次第次第に二人は打ち解けていき、クライマックスで基生が誉との絆を信じ、
遂に助けを求めるシーンは鳥肌もの。
女児と若者はもう可愛らしい女の子の絵の魅力を存分に奮った、
ちっちゃいおにゃのこスキーにはたまらない一冊だと思います。
自分のことを一所懸命好いてくれる女の子とじゃんけんで負け、躊躇いながらもデート。
ひざまくらを仕方ないなあと受け容れると、ちょっと強引だった彼女の心の奥底にしまった
本当は寂しい胸のうちを明かしてくれるシチュエーション。やばい、やばい可愛い…っ!
まあほら、そうそう大人びた女児なんて現実に居るわけないんだからファンタジーですよファンタジー。
…にしても可愛すぎる…っ
2008年発行とこの中では最も以前の作品となるAnnie Laurieは、
牧歌的なとあるファンタジー的な街を舞台にした物語。
雨の日も風の日も直立不動で城の門の前に立ち続ける寡黙な兵士・ウォルトに
密かに彼に想いを寄せる気立ては良いが化粧っ気のない娘・サム。
ウォルトはその役目に忠実に、何があろうともただじっと門の前に立ち続けるだけだが、
彼を息子のように思って毎日のように会いにやってくるお婆さんや、
立ちんぼの彼をからかう者をやんわりと追い払う神父さんなど、真面目で誠実なウォルトを愛する
街の人々の温かさがとてもいい雰囲気なんです。
自分が好きな作家さんの中では「陽だまりのピニュ」を描いたこがわみさきさんに近いかなあ。
私すごくこういうの好きですわ~


炎色マッチ

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住人202号室
姉さんと俺


前回コミティア後の見本誌読書会でトップになった姉さんと俺を求めて伺ってみました。
姉と弟。
お互いに人には言えない趣味を抱える二人の日常風コメディ。
偶然が重なってそれぞれの趣向を目撃してしまうお話なのですが、そのときのそれぞれの反応が…w
「姉ちゃん!!」
て叫びたくなるような、うざーい感じが出てて笑えます。
姉貴面白すぎるw
そして新刊となる住人202号室は、アパートの隣人との間に起こるコメディもの。
非モテ男子で、昼日中からガンガンAVで自家発電しまくり、TVの音が大きいと隣人に指摘を受ける
ある種男らしい毎日を送る青年。ある日隣に可愛い女性が引っ越してきたからさあ大変。
妄想が暴走してあーんなことやこーんな展開になりはしないかと期待するのですが、
現実は全て裏目、裏目へ…というお話。
最後に彼女のお役に立って、お礼に貰ったお菓子に思わず取ってしまった行動が…
も、サイテーw
Pixivで中身の一部が読めますよ。




THE Lostwomen

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PRIVATE WORLD Vol.3

「30才から始まる青春があったっていいじゃないか」
70-80年代ロックを趣味にする30代男・長野慶と、
妙に気が合う隣人で変人の女・佐々倉雪子との青春物語。
私はコミティア95から伺っています。
前回の最後で遂にバンドを組もうという話になった二人。
しかしその直後から雪子はいきなりの音信不通。いきなり迷走状態にw
帰って来た雪子を捕まえてどうにかバンドの話を先に進めていきますが、
なんかこの3歩進みそうで1歩か半歩くらいしか進まない
バンドの話も二人の仲もっていう雰囲気が相変わらず良い。
恋とか愛とかっていうより、やっぱり今は気の合う仲間って感じの二人。
一緒に行ったライブの帰りで興奮して、自分でもうざいなーと思いつつも
雪子に感想をべらべら語っちゃう慶のキラッキラした目がもう本当に良い!

サイトのほうで公開されていますので、未読の方は是非どうぞ。
サイト内で通販もやってますよ。


ハナハダ

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ねずとはみがき
桜桃館の人々


「本屋の森のあかり」や「屋根裏の魔女」を連載中の磯谷友紀さんと、
アリイ・フレルさんのサークル。
磯谷友紀さんのねずとはみがきは、さえない兄貴に恋愛指導をしてきたらしき妹のショートショート。
見事兄貴には彼女ができ、浮かれる兄貴。
浮かれる兄貴をたしなめた後、妹は歯がかゆいからと兄貴の二の腕に噛み付き、
冗談半分に兄貴の骨が欲しいと要求。
そして奇妙な童話「ねずの木の話」をする…
なんともはや、回りくどい妹だなあ…(;´▽`A``
アリイ・フレルさんの桜桃館の人々は、「桜桃館」というシェアハウスに集まった
女性達のそれぞれの密かな悩みを、他の住人達の何気ないふれあいで解決していく、
みたいな物語。中には二話お話が入っていて、特に最初の卒業以来久しぶりに再開した
見違えるように美しくなった幼馴染に劣等感を抱く女性のお話とかはそれが肌の発疹にまで
進んでしまうあたりとか女性らしいあまり見ない展開でよかったなあと思えました。



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