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弾丸ドラッガー [スリル/サスペンス]


弾丸ドラッガー(1) (イブニングKC)

弾丸ドラッガー(1) (イブニングKC)

  • 作者: 渡辺 大樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/06/23
  • メディア: コミック


時が 一瞬止まって見えたんだ…

「2着 沢村弾 10秒…26…!?」
その瞬間 その場にいた皆が凍りついた―!

世界最速の舞台で かつて100mが7番目に速かった男 沢村弾
あれから2年「アジアの弾丸」と呼ばれた彼にも 容赦なく老いはやってきていた
「私に任せて… 必ずアナタを『進化』させてみせる!!」
沢村と同じ瞬天製薬の実業団の研究員 雨宮からとある臨床試験への誘いがあったのは
規定のタイムをクリアできなければクビになる 突然のテストが発表されたそんな時だった
脳の機能を飛躍的に活性化させる装置「D」
スタートが大幅に遅れたにも関わらず
沢村はまともに走れば9秒台にも届くタイムを叩き出していた―!

イブニングで連載
氏のあとがきによると2003年で賞を貰って以来
遂に氏の初連載作となった作品だそうです

100mを0.01秒刻みで争うスプリント
かつてオリンピックの舞台をも体験したスプリンターの沢村が
「D」という 歯に埋め込んだチップと
発動のキーとなるカプセルを噛むことで劇的なタイムを叩き出すことが出来るようになる話
Dをもって沢村がガンガン活躍するお話… とはいかず
その沢村の急速なタイムの延びによって 沢村を育て見守ってきてくれたコーチとの関係や
彼の走りを目の当たりにした同僚達との関係がぎくしゃくし 沢村が孤立していく姿が描かれていきます

img289.jpg
自身の能力の老いを自覚しつつも このままで終わりたくない!と徐々にDに引き寄せられていく沢村
会社ではダメ社員の沢村に厳しく当たりつつも 落ち目の沢村を気にかけてくれる同僚・川嶋さん
交通事故によって沢村同様麻痺した身体にDを組み込んだ 危険な香りのする男・滝沢
そして「D」という極秘プロジェクトを推進していく瞬天製薬上層部の暗躍―

「未来の世界で特殊な麻薬みたいなのを取り巻くようなSFを描いてみませんか?」
2003年に江古田のファミレスで担当さんにそう言われたイメージが土台になっているそうで
これをドラッグを特にタブー視しているアスリートの世界に持ってきつつ
一方で社会人としての顔も持つ実業団の選手を主人公に据える事で
トラックの中だけのドラマではない 青年向けのドラマ性をもった作品になっています
「D」が沢村にもたらす未来とは―?

同人誌を「インディーズコミック」と呼ぶ 氏のスタイリッシュな絵柄も見どころですよ


渡辺大樹氏が参加している同人サークルのHP → 限界通信Web
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