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ダークアクト [コメディ]


ダークアクト (ジャンプコミックス)

ダークアクト (ジャンプコミックス)

  • 作者: 服部 昇大
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/03/02
  • メディア: コミック


さあ!今日も笑え 我が親愛なる悪役達よ!!

サウス東京市―
かつて犯罪都市と言われたその街は、数多のヒーローの活躍により平和を取り戻していた。
そんな街で今だ孤軍奮闘する悪の組織「ブラックレイブン」。
しかし彼らの活動はその実、ヒーローを引き立たせる為にわざと戦いに負ける「悪役」を買って出る組織だったのだ!

ジャンプSQのウェブページにて連載。全1巻。
光あるところには必ず影があり、正義のヒーローは悪の組織があってこそ輝くもの―
今回はヒーローモノの悪役側を主人公にしたコメディをご紹介します。

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悪の将軍レイブンと悪の忍者マロウの2人でサウス東京市にはびこる悪の組織・ブラックレイブン。
この組織に憧れ、自らの銃の腕でヒーローを倒す力にならんと、田舎から身一つで上京してきたチェリーは衝撃を受けます。
それもそのハズ、彼らはこの街を征服したいわけでも富や名声を得たいわけでも、さらにはヒーローを倒すことすら目的とはしていなかったから。
彼らの目的は「ヒーローを引き立たせる」こと。わざとやられることでヒーロー達の存在意義を増し、犯罪を抑止する力になっていたのです。
そのため彼らは日々高笑いと共に現われてはヒーロー達の繰り出すへなちょこパンチで派手に吹き飛び、最後は棄て台詞を残して去っていく…誰かにお金で雇われてやっているわけでもないただの憎まれ役。生活費の為に転々とするアルバイトではその熱心な働きぶりで雇い主からの信頼も篤く、自己中でカッコつけばかり気にする勘違いヒーローたちに比べればよほど善良な彼らが、なぜそんなことをしているのか?悪の組織と憧れてやってきたチェリーはその現実とのギャップに悩むのですが、度々彼らが示す弱者を守る自己犠牲とも取れる優しさに、次第に彼らの仲間であることに誇りを持つようになっていくのです。

ヒーローなんだけど勝手気ままな困ったちゃんと、悪役なんだけど困っている人の為にあえて損な役回りを引き受けるブラックレイブン。この正邪逆転のお話が面白い。
厳しい試験に合格して東善ヒーロー財団という組織に身を置いているはずのヒーロー達は、その実コネで入ってきた者たちでロクなやつがなく、100人以上いるヒーロー達の中でレイブンが認めるヒーローらしいヒーローもほんの二人程度という体たらく。
そのまともなヒーローたちも自らの立場に対する深い悩みを持っていて、レイブンたちが彼らを悪役らしい方法で助けたりするお話がぐっとくるんですよ!
妙な嗜好や体質を持ってる設定だったりするのもポイント高いです(;´▽`A``

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真面目に勤めて信頼もされているバイト先に、偶然ヒーローが来てしまってバレた時の「ハハハ バレてしまっては仕方がない!」と言って飛び出していく潔さ。飽くまで悪役に徹する彼らの放つこの悪に定番のセリフがなんとかっこいいことか…!
スパッと1巻で綺麗に終わっているのもいい感じです。おススメですよ。

ジャンプSQの公式ページで1話が公開されています!
服部昇大さんのblog → 服部昇大のあつあつポテト
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