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鎧光赫赫 [アクション]


鎧光赫赫 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)

鎧光赫赫 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)

  • 作者: 久慈光久
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2010/04/15
  • メディア: コミック


「自分で選んだ道よ!絶対に後戻りなんてしない
 だからあんたの助けなんて死んでも要らない!」


狼の口-ヴォルフスムントで狼の口に挑む人々の強烈な生き様を描いた久慈光久さんの
ヤングアニマル コミックビーム Fellows! などで発表した読みきりを集めた短編集です
表題作の「鎧光赫赫」を含めた殆どが 戦国の世を舞台に
虐げられ奪われた人々の 闘う姿が描かれています
更に 巻の中ほどにはコミックビームで大ヒットした「英國戀物語エマ」のアニメ化を
熱烈応援して 当時ビーム誌上で連載されていた4ページルポマンガ「舞子の部屋」も収録されています


前作「狼の口-ヴォルフスムント」の作者さんのマンガとして
私の中ではどうしても比べてしまうわけなのですが
今回は主に戦国の世が舞台ということで
戦闘シーンに多くのページを割いているのが特徴です

主人公には 奪われ 虐げられる者
すなわち「女性」が多く出てきます
彼女達は過去に酷いめにあわされたり
話の中で突然やってきた略奪者たちに陵辱されたり
両親を目の前で殺されたり と悲惨な身の上を背負っています
そんな奪われる側の彼女達が 奪う側である強者に反撃をしていく話なのですが
作中特に印象に残ったのが「銃」の存在です
「銃は『力』よ それもとても平等な
体格の大小や 性別に関係なく普遍的な戦闘能力を与えてくれる」
とヒロインに ある脇役の先生が語るシーンが出てきますが
銃が 奪われる弱い立場の女性の「力」の象徴として描かれていました
勿論 槍術や剣術で強者を打ち倒す話もありましたが
それよりも銃はパワーバランスを逆転させるアイテムとしては
とても納得のいくもので なるほどなあと思えるものでした

1話が36ページ程度と 読み切りとしては標準のページ数なのかもしれませんが
やはり60ページ超のヴォルフスムントと比べると戦闘シーンがメインになっていることもあって
若干ドラマ部分は中途半端な感が否めないのが 個人的に残念ではありました

img183.jpg

話は180度変わって巻の中ほどに収録されている「エマ」の応援マンガですが
これが森さんの絵に激似!
…なんか久慈さんが森さんのアシスタント的なことをやっている?
ようなセリフが出てくるので そういうご縁があったのかもしれません
その激似の絵でエマが久慈さんお得意の格闘アクションをするとか
絶対にありえないであろうシチュエーションが出てきてこちらも楽しいですよ

img185.jpg
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