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GIANT KILLING [燃え]


GIANT KILLING(1) (モーニングKC)

GIANT KILLING(1) (モーニングKC)

  • 作者: ツジトモ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/04/23
  • メディア: コミック


勝ちたがってんなら その想いをケンカしてでもすり合わせりゃいい
そうすりゃ相手の考えがわかる それが次々広がって チームっていうひとつの生き物になる
そうやってね 強いチームってのはできるんだぜ


一部下位で長らく低迷を続けるプロサッカークラブ
ETU(East Tokyo United)に新監督がやってきた
その男の名は達海猛!
彼は元ETUのエースであり そこを離れてからは
監督としてイングランド5部のチームを率い
アマチュアながらイングランドで最も歴史あるFAカップ戦で
プロのチームであるプレミアをギリギリまで追い詰める成績を残す
「弱いチームが強い奴らをやっつける
勝負事においてこんな楽しいこと他にあるかよ」
古巣に戻った達海とETUの
GIANT KILLINGはここから始まる―!

モーニングにて連載
監督目線から描かれるという一風変わったサッカーマンガです
このマンガがすごい!などでも紹介され
今 注目されているマンガの一つでもありますので
タイトルだけでもご存知の方は多いでしょう

「弱いやつが強いやつを倒す!」
いわゆる大番狂わせ(GIANT KILLING)を起こすことが何より楽しみ!
と公言してはばからない監督・達海猛が
弱小クラブチームETUのクセの強いメンバーをまとめあげ
勝てるチームに組み上げていく という物語

本当はものすごい才能を持っているのに それを認められず
あるいは本人も自分の才能に気づかないまま そんな原石たちを見抜き
そしてその才能に気づかせる
それぞれの選手からの視点に加え 監督の位置から
チームの状態と相手の様子を俯瞰して眺め
ダイナミックにチームを動かし 試合を支配していく
そんな監督業の醍醐味を見せてくれる非常に面白い作品です!

私自身はサッカー観戦はもとより オフサイドなどのルールすら知らないほど
サッカーに縁遠い人間なのですが
最初に驚いたのは 「チーム内での熾烈なレギュラー争い」 が多く描かれることでした
プロのチームに身を置くこと それは身一つを商品として売り込むことであり
チームを勝利に導くための息の合ったチームワークを求められると同時に
自分と同じポジションの人間は「ライバル」でもあるという ある種の緊張感
チームメイトにアドバイスするのも 「お前のために言ってるんだ!」という
仲間意識を前面に出すものではなく
「お前がちゃんとしねーと オレが巧くやっても勝てねーじゃねーかよ!」
っていうちょっとひねくれたような そんなやり取りが随所に出てきます
それがただの罵声でないなら 言われた方はきちんとそれを受け止めて
自分の血肉にしていく この表面上ドライだけどアツい絆で結ばれている
チームメイトたちの様子が 非常に丁寧に描かれているのもわくわくします

img329.jpg
監督・達海は一見マイペースで間が抜けた態度を取ることもありますが
実に選手達をよく観察していて 彼らを深く理解しようとする姿勢が
逆に選手の方にも伝わって 「監督の期待に応えたい!」と
ここ一番で踏ん張ってくれる そんな場面が見どころです
やたら言葉少なで周りにすぐには理解されませんが
深い洞察力から出てくる試合での采配や
徹夜で相手を研究しつくし 相手の弱点をとことん突きまくる作戦で
弱小チームをまるで魔法をかけたかのように勝利に導くドラマ性もまた魅力です

そして何より 達海だけでなくチームメイトも 相手チームの監督も選手も
彼らを熱烈応援するサポーター達も みんなみんな勝利のためにひたむきに
そりゃあもうギラギラした目でひたむきに向かっていく姿勢がとてもアツいマンガです
おすすめですよ~
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