ハカイジュウ [スリル/サスペンス]
俺たちの未来はここから変わるんだ
ある日唐突に 俺たちの日常は牙を剥いた
学校の体育館に何の前触れも無く現れたその肉の柱は
ぬらぬらとした体液を垂らし 無数に枝分かれした牙をもっていた
化け物―
そうとしか言いようの無いものが 俺たちの日常に強引に割り込み
俺から 高校バスケに賭ける青春と
ガキの頃からのライバルだったアイツを
まるごと呑み込んでしまった
大切なものを一瞬にして奪われた俺は
ただ わけもわからず
迫りくる化け物から無様に逃げ惑うだけだった
月刊少年チャンピオンで連載
突然現れた異形の化け物ども
それがひたすら人間社会を破壊し人を殺すパニックホラーです
今回の漫画は毎度おなじみサワダシンヤさんからご推薦いただきましたヽ(‘ ∇‘ )ノ
突然現れた怪物から必死に逃げ回る話
1巻のあらすじはこの一行で表わすことができます
高校のバスケ部で青春を謳歌していた主人公の鷹代陽(タカシロアキラ)が
同様に命からがら生き残った同じ高校の生徒達と
ひたすら襲い来る化け物から逃げ回ります
このマンガ 私が面白いと思ったのは 1話の冒頭30頁程度
普通の連載マンガなら1話分に相当する分量をかけて
ごく普通のバスケと恋にかける青春!みたいな
いかにも少年誌に出てきそうな日常を描いているところです
1話の扉なんて バスケマンガ?と勘違いしてしまいそうになるくらいです
そしてそこから ズドン! と本当に唐突に
違うマンガかと思わせるくらい ガラリとそれまで描いてきた
青春路線を文字通り食い破っていくのです
まずは陽の幼馴染で目標であり恋のライバルでもあった瑛士が化け物の餌食になり
そこまで描かれていたクラスメート 友達の死体の山が築かれるのです
漫☆画太郎作品ばりに 「ええーー?!Σ(゚д゚) 」な展開でした
化け物に恐怖を抱かせる演出とはどういうものでしょうか?
圧倒的なスケール感と 黒光りする無数の触手
無数に転がる人々の屍 それらが実にしっかりした絵で描かれています
しかし残念ながら 自分はいまひとつ恐怖は感じられませんでした
それは人の殺し方の部分であり 主人公達がおおむね無傷で逃げ切れていることであり
化け物が人を生きながら喰らうような描写がないことでもあります
少年誌系の青春スポーツ漫画にありそうな絵柄もあいまって
ちょっときれい過ぎるのが自分にはイマイチな気分にさせたのかもしれません
化け物どもは一体どこから来たのか?
倒すことは可能なのか?
1巻はただひたすらに逃げ惑うだけでしたが
このマンガの終着点はどこなのか?全ては2巻以降に持越しです
この先どういう展開を見せるのか ちょっと気になるマンガでした
本田真吾氏のblog → きょう、はんばあぐを食べた。
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