私の血はインクでできているのよ [コメディ]
書店員のバイト経験を活かして本屋の内情を赤裸々につづったエッセイ
「暴れん坊本屋さん」などを著した漫画家・久世番子さんの
漫画家になるまでの漫画(主に絵)に対する変遷を描いたショートエッセイ
前口上が終わって早速めくったページにあるのは
彼女が初めて描いたキャラ絵
昔 絵を描いていたことのある人には
あわよくば「漫画家になれんじゃね?」なんて自分の絵に
内心自負を持っちゃったことのある人なら尚のこと
自分の脳天が「ぱかり」と開いて自分の過去を思い出さずにはいられない
ショートエッセイです
もちろん 私も開きましたとも…!
雑誌Beth から KissPLUSへ掲載誌を移して完結
小学校時代―
熱心に自作のマンガを描いては友達に読ませていた経験はありませんか?
無い方でもおそらくクラスに1人はそういう
「マンガ絵を描いて友人に読ませてる人」
いたんじゃないですかね~
久世さんが最初に影響されたマンガは「あさりちゃん」や
学年誌で掲載された少女マンガだったそうです
そこから女の子の絵 → 妖精の羽の生えたファンシーな女の子へと進化し
その後も様々なマンガなどの影響を受けて
次第に「おえかき」から「マンガ」へと進化していく様子が描かれています
何と言ってもこのマンガの魅力は「当時の絵」をそのまま掲載しちゃうところ…!
ああ プロの漫画家の方でもスタートラインは一緒なんだ…
などと感慨しきり
その後久世さんは 中学校で同じくクラスで絵が上手と言われる男の子と
「遠足のしおりの表紙」 を巡って熾烈な争いをしたり
様々な雑誌の読者コーナーにはがきを送ったり
ファンタジー作品にハマって中二病旋風を巻き起こしたりしながら
高校→美大 と突っ走っていきます
最後に就職活動もスルーして持ち込んだマンガが掲載されて
漫画家へという一つのゴールを迎えるわけですが
学生時代の進化(深化)やテンションは共感をおぼえるものでした
もう一つこのマンガで重要なファクターとして
「常にマンガを見せ合ったりできる友達」
がいたことが挙げられます
いやホントに同士って本人の成長には欠かせないですよね
彼らのカットも掲載されていてこれまたノスタルジ~
久世さんの作品作りやマンガを描いている様子は殆ど描かれてなく
主に「この絵を描いていた頃 自分が影響されていたもの」などの周辺情報が
非常に面白いです
最後に
久世さんに影響された私も 「子供の頃の…」
というのはさすがに残っていないのですが
10年ほど前に描いていたカットがあったので晒してみます
10年前って… 近いですよね(;´▽`A``
当時の自分に
「このナルシスト野郎!久世さんがやったみたいに
プロの原稿と並べてみてみろ!」
とモーニングの角でどついてやりたくなります
自分の絵になると 脳内で無意識に良いところばかり
クローズアップしてしまうんですよね
でも描いていたときは本当に楽しかったんだよ!
そんなことを思い出させてくれたマンガでした
イタいのを乗り越えてこられる方だけご覧ください
アニメ「ギャラクシーエンジェル」より
水野良さんが脚本を書いていた初期が大好きで
集合絵とか… 女性らしい指はとうとう描けずじまいでした
…ミルフィーユの腕の角度とか キャラ同士の大きさ比とか…色々とムチャシヤガッテ
<左>アニメ「とんがり帽子のメモル」より
馴れない都会の街にやってきた二人 みたいな…でも背景描く力はなかったのでした orz
<右>メモルといったらこれですよね! 服のすそをスカートを摘むみたいに表現したかったのでした
アニメ「スプーンおばさん」より
好~き~よ~ スプーンおばさん♪
二枚を上下につなげて テーブルの上で踊ってるおばさんと
それを観ているルゥリィ達 みたいなカンジで…
ペンタブレット少女というのを考えたことがありまして…
絵チャットで「自分が寝ている間にマンガを進めてくれる小人さん」
というのを何カットか描きました
PC-98の名作えろげ「痕」より
4姉妹のアイコンを作ったときのものです ひどいものまで あえて!
アニメ「デジキャラット」より
夏&向日葵のぷち子 いかに植物に興味が無いか分かりますね~ …orz
同じ作品の 「ラビアンローズ」
キモいとかいわないでください
比較的私は「萌え~」という人たちからすれば大人しいほうでしたよ?
…いやホント
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