回游の森 [恋愛]
雑誌エロティクスFにて連載
「この疚しさは 罪ですか?」
という帯が印象的な愛憎の物語
ちょっとダークっぽいのに惹かれて買ってみました
少女愛を秘めた男 愛した男に復讐をたくらむ女
親友に恋した女 蛇しか愛せない青年…
「秘密」を隠し持った人間は 極上の"疚しさ"を紡ぎ出す― (帯より引用)
いずれも様々な偏愛 フェティシズム 性的嗜好を秘めている人々が
疚しさを抱えて生きていく短編集 その疚しさが艶っぽい女性達の絵と相まって
どろどろとしたダークな雰囲気を醸し出しています
1話完結なのですが 登場人物達がどこかでつながっていて
1話の「少女愛を秘めた男」のヒロインが 後の7話「死滅回游」で主人公として登場してきたりして
直接関わりは無いのだけれど 奇妙な繋がりがありそれが「回游」なのかなと
お話としては最後の「死滅回游」が好きかな
自身の疚しさにとらわれ続ける人々のお話の中で 最後の最後に飛び出していく回游魚
この本の締めくくりとしては 最後に「良かった」と思える良い〆だと思います
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