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神のみぞ知るセカイ [恋愛]


神のみぞ知るセカイ 1 (少年サンデーコミックス)

神のみぞ知るセカイ 1 (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 若木 民喜
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2008/07/11
  • メディア: コミック


見えたぞ エンディングが…!

「契約ありがとうございます神様!! さあ参りましょう 駆け魂狩りに!!」
ありとあらゆる女子の心を意のままに操り「落し神」の異名を持つ高校生・桂木桂馬。
きっかけは一通のメールだった。
何の気なしに返信したそれは、魔界から地上に解き放たれた「駆け魂」を捕らえる悪魔との契約書!
桂馬は女性達の心のスキマにとり憑いた駆け神を、自分に恋をさせることで追い出す使命を追う。
「現実(リアル)も…今までのパターンを駆使すれば攻略するなんてワケないさ…!」
彼は 彼こそは5000タイトル超という膨大な美少女ゲームをプレイし、
10000人のヒロイン達を口説き落としてきた「落し神」!
ゲームの世界では「神」と呼ばれるオタク少年・桂馬が
今!ゲームの知識で現実のヒロインを攻略にかかる―!

週刊少年サンデーにて連載
現実ではオタメガネ(オタク+メガネ)と呼ばれ、女子に見向きもされない桂馬が、
美少女ゲームの知識を駆使して現実の女性に恋をさせる、という
一風変わったラブコメです。
私がこの漫画に出会ったきっかけは、
Podcast「ゲーム脳ばと」で紹介されていたことがきっかけでした。

主人公の桂木桂馬は、可能ならゲーム画面の中の住人になりたいと
心底から思っている典型的なゲーム廃人。
うっかり契約したことになってしまった駆け魂捕獲の使命を果たすため、
嫌々ながら魔界からやってきたドジっ娘悪魔・エルシィに協力をすることになります。

周囲からはキモがられているオタクな主人公が、リアルな女子と恋仲になるリア充物語―
現実にはどうあれ、漫画作品としてはそう珍しいものではないこの題材。
特筆すべきは女の子と恋愛することが目的なのではなくて、
女の子を「攻略」するのが目的だ、というところです。
だから毎話出てくるヒロイン達は、見事桂馬と恋仲になって
憑いていた「駆け魂」を追い出した瞬間に、それまでの桂馬との思い出を喪ってしまいます。
なんとも切ない話ですが、これは桂馬自身が現実の女子に
本来興味を持っていない性格であるということと、悩みやコンプレックスといった
心のスキマを「攻略」されたヒロイン達が、桂馬との記憶はほとんど喪いながらも、
前向きに立ち直っていけるような状態になっていることで救いのあるお話になっています。
正に美少女ゲーム的な面白いルールです。

img499.jpg
毎週山のように発売される美少女ゲームを驚異的な速度で攻略し、
それで得た膨大な脳内データベースから、目標のヒロインの悩みを解決し、
自分に恋をさせる最適解を導き出す。
プログラムに重大なバグがあろうとも、全選択肢総あたりも辞さない粘り強さと、
天才的な頭脳によってクリアしてしまう冷静沈着な桂馬が実にカッコいい!

現実の女子と恋仲になった場合、クリアの証として女の子と必ずキスすることになるのですが、
そのときはさすがの桂馬も顔を真っ赤にして恋に奥手の少年の表情をのぞかせたり、
その後記憶がすっかり消えたはずのヒロイン達が、何故か桂馬を見るとときめいてしまうという
微妙な記憶の残り方をしているのも少し報われた感を演出しつつ、
後々大波乱を巻き起こしてしまうであろう伏線として機能させているのも
桂馬に劣らぬ作者の若木さんの計算高さを感じさせます。

各話のヒロイン、そして桂馬の「妹」に収まるドジっ娘・エルシィの絵は実に可愛らしく、
作画は申し分ないどころか、作中に出てくる架空の美少女ゲームのヒロイン絵の
ヘタウマさ加減も実に「らしい」んですよ。
ヒロインの悩みや、それを解決するまでの話の展開も、
少年誌作品と思って侮っていたのが恥ずかしいほど実に良く出来ています。
評判どおり面白いですよ!

ちなみに私がイチオシなヒロインは6巻の水泳部員「生駒みなみ」ちゃんですかね~
この回はそれまでと手法が変わって、ヒロインのモノローグで進められていて、
桂馬のお膳立てとは露知らず、彼にキスをするまでの
ふわふわした恋の心情描写が実に細やかなんです。いいですよ~

若木民喜氏のblog → HoneyDipped

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