マリさん [恋愛]
マリさんは… そんな娘じゃない!!
僕の好きな人は センパイの彼女―
大学で映画研究会に所属しているカトー君はセンパイの彼女のマリさんに恋をする
しかしマリさんは性に奔放な性格で カトー君は彼女の行動に翻弄されてしまう…
純情童貞青年カトー君の 暴走するモラトリアムを描いたマンガです
モーニング・ツーで連載 全1巻
強く「サユリ1号」を意識させられるお話です
綺麗で優しい先輩の彼女・マリさんに片想いするカトー君
しかしその憧れのマリさんはどうにもガードが甘いところがあり
カトー君と同じボロアパートに住むセンパイを待って
カトー君の部屋に上がりこんだり
酔った勢いで上の階に住む別のセンパイに
ムネを触られてあっけらかんとしていたり
さらにはあろうことかヤっちゃったりします
その後も映画研究会のミキちゃんの彼氏と初対面でしちゃったり
道端で知り合いらしい男性が声をかけてきて
いきなりそのまま男の車に乗ってラブホに行こうとしたり…
カトー君は 「純粋なマリさんにつけこむ 男どもの毒牙」からマリさんを救おうと
必死に右往左往する という内容
もうね …正直カトー君側の感覚を持つ私には ホントうわー って感じです(;´▽`A``
夏祭りでマリさんと二人で行った花火大会の冒頭のエピソードで
すっかり「優しいセンパイの彼女さんと純粋な青年との恋愛もの」
の主人公になってしまったカトー君は 「清く美しい」ハズのマリさんが
色んな男たちとセックスしていくという現実を受け止められなくて
「マリさんは騙されてるんだ!」とカトー君は
どんどんどんどん勝手に思い悩んでいきます
特に安アパートの壁の向こう側で センパイとセックスしてるキシキシ…という音
そして上階で別のセンパイとやっちゃってる振動で
パラパラ…と落ちてくる埃とともに ミシッミシッ…と音を立てる天井
見えないだけに その薄い壁の向こうで起こっていることがカトー君には信じがたく
身を潰されそうな息苦しさを感じさせるのです
カトー君の書いたマリさんをモデルに作った映画の脚本を読んだマリさんが
カトー君が自分をどう見ているのか感じ取って
「風俗行きなよ」 と勧めるところの展開は
カトー君かマリさんか どちらを異様と感じるかで
自分のタイプがハッキリ判る印象的なシーンです
しかし画竜点睛を欠く というか…
最後のエピソードは「さゆり1号」とは大きく異なる超展開
ページをめくるたびに大笑いがこみ上げて止まりませんでした (;´▽`A``
掲げたテーマに真正面からぶつかった「さゆり1号」と比べると
どうしても逃げに走った感は否めず そこが残念では有りましたが
そこまでの話し運びは その可愛らしい絵柄もあいまって非常に巧いと思えますので
読んでみたら面白いんじゃないかなあと思いますよ~
凄いですね
by K-KMJ♪ (2012-03-13 23:39)