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水面座高校文化祭 [ファンタジー]


水面座高校文化祭 1 (アフタヌーンKC)

水面座高校文化祭 1 (アフタヌーンKC)

  • 作者: 釣巻 和
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/03/05
  • メディア: コミック


「全員参加!雨天決行!雨がふろーと 槍がふろーと
 たとえ隕石や恋にふられても 明日は…文化祭当日です!!」


日常の中の非日常
いつもの学校生活から1年に1日だけやってくるお祭り騒ぎ
学校の七不思議たちも幽霊ちゃんもこの日ばかりは楽しんじゃう
そんな慌しくも幻想的な1日限りの物語

good!アフタヌーンで連載
著者の釣巻 和さんの作品はこれが初めてなのですが
「くおんの森」など幻想的な作品を多く描かれる方なのかなと思います
表紙をめくったカラーページには 文化祭前日の夕方の
慌しい学校の様子が描かれています
あちこちで呼び交わす人々の声 そして槌の音
父が装丁家でらっしゃるようなのですが ちょっとした仕掛けがページにされていて
それだけで ぐっ と学校の慌しくも楽しい雰囲気に包まれていくようです

文化祭を取り仕切るは文化祭実行委員長・花屋敷 都
小柄だが誰よりも文化祭に情熱を傾けるこの少女が
毎回祭りの裏側で起こる様々な出来事に出没します

img105.jpg
失踪した会長を捜す生徒会の人々
学校中を走り回る猫たち
屋台の焼きうどんを堪能する七不思議のモーツァルトや理科室の人体模型たち
透明人間と女の子の恋物語
学校に隕石を呼び寄せてしまう ちょっと浮いてる転校生とそれを監視する宇宙人

人外含む有象無象が 様々なところで様々な物語を巻き起こして
最後の最後に都が歯切れのよいセリフで場を〆る みたいな形になっています
失踪したまま行方が知れない生徒会長や 最初にぬいぐるみの頭をかぶせられてから
被りっぱなしで全く素顔が出てこない実行委員の副委員長など
謎や伏線が散りばめられていて なんともファンタジー!

お祭り騒ぎが終わるまでのドタバタな物語が あちこちでリンクしていくのも見どころ
カバーを外した裏側まで全身お祭り騒ぎの一冊
こんな文化祭やってみたかったなあ~と思えるマンガです

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