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ミス・マーベリックにはさからうな [燃え]


ミス・マーベリックにはさからうな (Emotion Comics 13)

ミス・マーベリックにはさからうな (Emotion Comics 13)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/03/10
  • メディア: コミック


いいかげんもの覚えが悪いわね いったハズよ 私の生徒に手を出すなって!!

真鍋センセイは気の弱いお嬢様学校の新米教師。
いつも生徒たちにからかわれては、今日も一人トイレに篭って涙を拭く日々…
「グス…田舎に…帰ろうかな…」
今日の失敗をノートに書き綴りながら、もう何度ついたかわからないため息をついていたその時―
ワアアアア…!!
どこからか聴こえてくる人々の悲鳴と轟音。
そして愉快そうに嘲笑う、どこか優雅なソプラノの声が響く
「ディアブロンナ参上!」
それは黒光りするセクシーな衣装に身を包んだ、3人組の娘たちだった。
彼女らは先ほどまで普通の乗用車だったものを、どういう理屈か
変形してロボットにしたてあげ、街中で暴れさせているのだ。
突然の混乱に、我先にと逃げ惑う人々。
嗚呼、このまま街はこの小娘たちの危険な遊びに饗されてしまうのか…!?
「そこまでよ!」
その時、どこからか凛として響いた新たな声に、その場にいた誰もが立ち止まった。
「あそこだ…っ!」
誰ともなく指差したそのビルの登頂に、人々は たなびく髪を風に躍らせ、
ハート型に開いた大胆な衣装に身を包んだ女性を認める。
「ああっ 彼女は…!」
そう、彼女こそは人々を悪のディアブロンナ一味から守るセクシーヒーローにして
普段は冴えない女教師…
その名もミス・マーベリックだった!


読むバンダイビジュアル YOMBAN にて連載。全1巻。
最近になってこのecコミックという背表紙のマンガを見かけるようになりました。
ウェブコミックが書籍化されたコミックスも増えてきましたね~

さて、今回は原作をアニメ化もされた「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」の著者でもある環望さんと、
作画をヒーローコミックの代表格MARVEL COMICSでご活躍もされている
榊原瑞紀さんが描いた変身ヒロインものとなります。
これが実に日本の美少女ヒロインもののファンシーさと、
アメコミヒーローもののパワフルな勧善懲悪を和洋折衷した、
イケてる感じのコラボ作品になってるんですよ!

img909.jpg

アメコミ調の鼻筋のとおった逃げ惑う市民が、敵役のディアブロンナ一味の怪光線を浴びると
全員着ぐるみ姿のファンシーな姿に大変身!
彼女達は毎回どこか規模の大きなタチの悪いいたずらのような騒動を巻き起こします。
それを普段は気の弱い新米教師である真鍋エリが、正義のセクシーヒロイン
「ミス・マーベリック」となって打ち負かすストーリー。
もう、この絵面を観るだけでどことなく所々ファンシーさが覗く
アメコミ風ヒーローというギャップが妙に燃えます。

そしてミス・マーベリックとディアブロンナ一味は、実は同じ学校の教師と生徒なのですが、
互いにそれに気付いていないというこのオヤクソク。。
学校では頼りないセンセイと、そんな彼女に苛立つプライドの高い
仲良し3人組のリーダー・如月椿という関係。
街ではタフで勇ましいヒーローと、嬌声をあげながら街を混乱に陥れる悪役
という二重の関係が、やがて互いにそれぞれの姿が一つに繋がった時に
劇的なドラマを生みだすのです。

img908.jpg

ミス・マーベリックの変身シーンも必見。
一定の時間で地球を周回する衛星から、雲を裂いて照射されるビームを
ハート型の「アクセスストーン」で受け止めることで変身する絵が実にカッコいいんですよね。

お話の筋は決して複雑でもない、いかにもなヒーローものなのですが、
日本人が受け容れやすい味付けのされたアメコミってかんじで、
やはりこの和洋折衷ぷりが見事な作品です。
機会があれば読んでみて欲しいです。
おまけのおマヌケな変身ヒーロー4コマも必見ですよ。

環望さんのblog → 環屋
榊原瑞紀さんのHP → 極太
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