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君がッ このマンガを読むまで! 殴るのをやめないッ!【5位】 [マンガランキング2012]

年も押し迫って参りました。
…というかもう年末?(^_^;) っていうくらい今年はなんかすごくあっという間でした。
あれやろうこれもやりたいと思ってはいたんだけどなあ。
さて、今年尻すぼみに消え去ってしまうのではないかというくらい散々な更新頻度だった当ブログでも、年末恒例の個人ランキングくらいはせめて更新しないと立つ瀬がない(?)と発表してみる次第であります。
しかしながら特に今年の後半はマンガを読んでこそいましたが更新を怠っていましたので、折角だからランキングの発表を1作毎に1エントリーに分けてみます。
ルールは例年と同じく「今年1巻が発売されたマンガから5作」を選びます。

では早速5位のご紹介です!

【5位】プラスチック・サージェリー
プラスチック・サージェリー (IKKI COMIX)

プラスチック・サージェリー (IKKI COMIX)

  • 作者: 円城寺 真己
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2012/08/30
  • メディア: コミック

「違う… 違う。 違う。 ちがう。 チガウ。 チガーウ。」
籍こそ入れてないもののもう長いこと同棲しているオトコとオンナ―
オトコの関心はすっかりオンナから離れ、二人の間は冷えきっていた…
そんな日々の中で、思い立ったオンナは整形手術を受ける。
体中にあるホクロの除去と、そして少しの豊胸…
それは少しでもオトコの心を取り戻したいというささやかな願いであったが…

手術から目覚めた時、彼女はレーザーで除去されているべきホクロがそのまま残されていることに気づく。
そしてそればかりか、そのホクロからはあろうことかレーザーが発射されるようになっていた!
本人の意志とは無関係に体中のホクロから発射されるレーザー!
程なくして一瞬で街を灼き、次々と街中の人々を切断せしめた彼女に警察や特殊部隊が動き出す!
一方その頃、オトコは…!?
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というわけで第5位は
「レーザーでホクロを取ろうと思ったら、逆にホクロからレーザーが出るように改造されてしまったでござるの巻」
という出オチな感じしかしないそんなシチュエーションを、読みきるまで一瞬も目が離せないスリリングな痴話喧嘩として描ききった「プラスチック・サージェリー」に送ります!
体のあちこちにあるホクロから、人も建物も一瞬で灼き切るレーザーが出続けてしまう体にされてしまったオンナ。阿鼻叫喚の街中の中心にオンナの姿を認めたオトコは、彼女が事情を知らない警察によって破壊行為を行う極悪犯として射殺されようとしていることを聞きつけ、当たれば一瞬で死ぬるレーザーをかいくぐってオンナを救おうと駆けつけます。
見飽きたハズのオンナのホクロの位置を必死に思い出しながらオンナに近づこうとする場面や、オンナに事情を問いただそうとしてこのワケの解らない事態の責任のなすりつけ合い、痴話喧嘩へと発展していく下らなさ、対して一瞬でも気を抜くと目の前のオンナのホクロから放たれるレーザーで死んでしまうかもしれないというスリルとのギャップが実にイイ!
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ええ!?これどうやったら止まるの?
それは二人にも解らない。けれどどうにかしなければオンナは殺される…!
オンナをなだめなければと取り繕おうとすればするほど、愛の無い上滑りした言葉でこじれていくスリル。
所々カタカナで描かれるセリフが、オトコの言葉の薄っぺらさを絶妙に表現してるのにも注目です。
普段は地味で控えめ、怒って手をあげる前に泣きだしてしまうほどのオンナが、この非常識な事態で押し込めていた溜まりに溜まった怒りと悲しみを炎上する街中で爆発させる姿はおかしくも切ない。
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けれど命を賭して自分に近づいて、必死に自分を助けようと手を差し伸べてくれるオトコに、オンナもついに心を開い…た、ところで…
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様々な感情を載せて交わされる瞳と瞳…
一件落着か?と思わせて仕掛けた伏線が次、次と発動して目を離させないこの話作りは見事!
よくできた映画を読んだような気分です。
1巻で完結してますのでぜひご一読を!

1,2話のストーリーダイジェスト → IKKI PARA 試し読み
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