君がッ このマンガを読むまで！ 殴るのをやめないッ！【４位】

２０１２年の私的マンガランキング４位をお届けします。
なにげに書きためたものを１日ずつ公開していくような計画性は無いので１日ずつ取って出ししておりますが、私の中で「これでいこう！」と決めたつもりの５作と他の作品が入れ替わったり順位が変わったりしています。
下から発表してるのに選外と上位が入れ替わるのっておかしくね？って感じですが、そんな順位付けの意義が揺らぐくらい今年はあやふやなものだったりします。(^_^;)

【４位】私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い！

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(3) (ガンガンコミックスONLINE)

• 作者: 谷川 ニコ
• 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
• 発売日: 2012/12/22
• メディア: コミック

何これ黒木のバスケ!?　影が薄いから誰からも認識されないの？幻の６人目（シックスマン）なの？
華の女子高生・黒木智子。
女子高生になれば自然とモテてモテて困っちゃう日々がやってくると、…そう夢想していた頃が彼女にもありました。
けれど高校に入って数ヶ月経てども中学の頃と相も変わらず彼女はぼっちで…

つい先日３巻が発売されたこの作品。
３巻になっても安定してぼっちな女子高生ライフを送る智子がなんていうか面白い。
「ぼっちだけど全然さびしくなんてないし！」
と強がる智子がプリクラを独りで撮りに行ったり、友達がいれば頼れるピンチを独力でなんとかしようとして結果悲惨な形で終わったり、笑顔がどうしようもなく卑屈だったり、人に好かれたいという心理が見栄になってあとで複雑骨折級のバレ方をしたり…
たまに彼女に親切にしてくれる他人も現れるけれど、それでもぼっちからの卒業には至らず。
作者どんだけ智子いじめるんだよ！と思う一方で、智子も必ずしも他人から見て「可哀想な弱者」とは言い切れない可愛げのなさ、自尊心の強さがこの作品を素晴らしいコメディとして成立させています。

人前で正直に、謙虚に生きることのなんと難しいことか。
意識して人に受け入れられようとすることのなんと難しいことか。
自分を甘やかす自尊心の膜を常にまといながら　ぼっちな女子高生ライフを送る智子を見ると、
ぶっちゃけ「良かった。自分は彼女よりはまだマシだな」という意識が笑わせてくれているとも言えるけれど、やっぱり彼女がベソをかいている姿にはたまらない愛おしさを感じずにはいられないのです。

累計で100万部を突破し来年はアニメ化もされるというこの作品。
ある意味イタすぎて正視にたえないくらいのものになるといいなあ…


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