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わたし、オタリーナですが。 [コメディ]


わたし、オタリーナですが。

わたし、オタリーナですが。

  • 作者: 吉川 景都
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2008/05/22
  • メディア: 単行本


マガジンハウスのWEBで連載していた 吉川氏のおたく的生態を綴ったエッセイ
以前Twitterで教えていただいた「女性作家のエッセイ本を教えて!」
で挙げて頂いたものの一冊です
オタリーナ…
おたくな女性のことを指す造語のようですがオリジナルかな?
少し前から「腐女子」なんて言葉も一般に出回っていましたが
そんな乙女ロード(東京池袋のサンシャイン前にあるおたく女子が多く集まるエリア)
上等の おたく的女子の世界を紹介されていて 「こういう世界なのか!」と
ある意味衝撃的でしたのでご紹介します

まあ~とにかく読みきるのにかなり力の要る本でした(;´▽`A``
女子的萌えの世界なので その独特な世界について
テーマごとにきっちり解りやすく解説してくれるのですが
やはり異文化ですね

例えば最初のテーマは「ボーイズラブ」(BL)
BLといえば 受け×攻め みたいな掛け算表記される
男性同士の同性愛ものの作品の世界ですが
男性向けの逆バージョン「百合もの」(女性同士の同性愛)
と似ているようで微妙に異なる世界の気がします
「受け」「攻め」とか「誘い受け」「ヘタレ攻め」など「役割の記号化」が特徴的だなあと
そうなると配役さえ決まればどんなものでも記号化できるので
「信号機」を例に「黄色は切ないよね」というところに至るまでの思考の過程が
平易な言葉で解説されています (とはいえ理解するには数分要しましたが(;´▽`A``)
以前「どろ高」をご紹介したときに出てきた黒田蝶子さんに一歩歩み寄れた気がします

img196.jpg
もう一つ面白かったのは メイドさんが給仕をしてくれる「メイド喫茶」の
女性向けバージョンに行ったときの話も掲載されています
「執事カフェ(執事が給仕してくれる)」「男子校カフェ(先生 生徒が以下略)」
「メガネスーツカフェ(略)」などなど… 場所も池袋や秋葉原だけではなく
およそ縁が無い場所と認識していた原宿にあったりと
実に様々なテーマを持ったカフェが目白押しです

本編の合間に入る本編の補足的な話も面白く
「日常でつい言ってしまうアニメや漫画のセリフ」とか あるある!
と思えるものもありますので 男性諸氏も一息つきながら読めますよ
(ていうかここをご覧くださってる方は男性の方が殆どだと思いますが)

更には「コスプレイヤーの人たちの話」「ヴィジュアル系バンドの追っかけをしている人の話」
「声優さんの出てくるアニメイベントの話」「大人向けドールの話(リアルローゼンメイデンというか…)」
などなどなど 勿論吉川氏の同人活動でのあれこれも掲載されており
そのパワフルさ加減もあいまって かなり内容の理解に頭使いますが 本当に刺激的ですよ


吉川景都氏のHP → キャサリン
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