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オタリーナのオタ的恋愛事情 恋だか萌えだかわからない。 [恋愛]


オタリーナのオタ的恋愛事情 恋だか萌えだかわからない。

オタリーナのオタ的恋愛事情 恋だか萌えだかわからない。

  • 作者: 吉川 景都
  • 出版社/メーカー: 主婦と生活社
  • 発売日: 2010/10/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


オタでも非オタでも 相手を尊敬できて根っこのところでわかりあえれば恋愛はできます!

オタリーナ…
それは オタクな女子を指して使用される造語です。
今回ご紹介する本は、「がる★パラ!」という乙女系情報ポータルサイトで
「おたくな人の恋バナ」をテーマに、投稿された普通の人とは一味違ったお話を
吉川さんがツッコミをまじえながら漫画化した作品となります。
乙女ゲーが好き、特撮が好き、声優が好き、コスプレが好き、と
対象は2次元3次元様々ですが、恋人はいるけどでもどうしても趣味を優先しちゃう…!
という悲しい性(さが)を背負ったオタリーナたち。
それは相手もオタクだったためにうまくいくものもあれば、
「趣味が合わない」としてお別れしちゃうものもありで
その結末は実に様々…!
でもどれもこれもナニハトモアレ「いいなあ~」と思えるお話しばかりですので、
今回ご紹介させていただきます。

がる★パラ!にて連載。全1巻。
吉川さんの作品では、以前おたく女子の生活を赤裸々に描いたエッセイコミック
「わたし、オタリーナですが。」をご紹介しましたが、
今回は投稿に対する漫画化ということで、オタリーナたちだけではなく
オタク男性の投稿も交えた恋バナが描かれています。
そしてそれらのお話の合間には、「腐女子」と言えば「擬人化」と言われるほどに(?)
特徴的な擬人化漫画が3本収録されています。
前回の作品では大いに戸惑いましたが、「これを擬人化してきたかぁ!」と
心なしか私が馴れたのか、今回は非常に楽しんで読めました。(;´▽`A``

おたくと恋愛。
ザンネンながら私の周りにはそういった例が見当たらないので、思い当たるものと言えば
大体漫画でのエッセイものであるとか、物語で言えば「げんしけん」であるとかが浮かびます。
それらで持っている印象としては、
相手がオタク的趣味の無い、いわゆる「一般人」であれば
「自分のオタク趣味がバレないようにこっそりやってます」的なものであったり
相手が自分と同様にオタクであるならばそれは互いに互いの趣味を尊重しあえる
「オタ仲間」としてうまくいく、的なものでした。
しかし現実はもっとずっとバリエーションがあって面白いんです。
例えば「一般人」の彼氏にカミングアウトしてみたら「(お前のオタク趣味)知ってたよ」
ということになって「今まで思い悩んでいた自分はナニ…?」みたいな話もあれば、
相手が自分の影響を受けて、意外とオタ的素養があることが判明し、今では立派な
オタカップルです的なもの。
それに一時はオタクから卒業して彼氏も出来たんだけど、失恋のショックで
2次元にハマってしまい、今では濃いオタリーナですみたいなものまで…(;´▽`A``

全体を通して感じるのは、ある種の「余裕」でしょうか。
彼氏と趣味とどっちかを選べと言われたら、恐らくほぼ全ての人が迷い無く「趣味」を選びそうな
そんな恋愛にガツガツしない余裕を感じるのです。
とりわけ「土日は(コスプレの)衣装合わせやコスプレしにイベント行く予定があるからデートできない」
というお話しにはもうひっくり返ってしまいました。わーお 彼氏カワイソー(;´▽`A``
その方はスケジュールがびっしり埋まり、デートをするにも予約を入れないといけないそうです。
いやホント、優先順位がハッキリしてるんですよねえ。
そんな人の彼氏になれる人は、海より広い心をお持ちの方だったり、
同じ趣味を持つようになって馴染んでしまったり、互いに絶妙な距離を保ちつつ
概ねうまくいってます的な部外者から見れば不思議なバランスがあったりと
勿論うまくいかずに破局に至る話もありますが、そのバリエーションの豊富さにびっくり。
そして自分の気持ちに正直なwオタリーナ達にガンガン突っ込みを入れる吉川さんが絶妙です。

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そんな吉川さんも連載中に見事理解のある彼氏さんとご結婚されたそうで、
お二人の羨ましすぎるオタクライフも紹介されていたりします。

擬人化漫画の項では、その吉川さんが披露宴の日取りを決めているときに言われた
「六輝(大安・先勝・仏滅…みたいなやつですね)」を擬人化したり、
期限までに原稿を完成できないだらしない「作家」と、彼を毎回激しく罵るものの
それでも作家が気になってしまうツンな「〆切」、そして「〆切」の実弟で、横恋慕する
「早割」の組み合わせであるとか、果てはオタクとは関係ない雑誌からのインタビューで出された
「台所用品で擬人化を!」というリクエストにお応えして「しゃもじ×米」に至るまで
「腐女子は何でも擬人化できる」と言われている(らしい)のがとても納得できてしまいます。
いやホント。 男性のオタクからすれば異次元の存在ですが、こういう世界があるのかと
改めて感心してしまいます。

投稿メールによって1回の長さもまちまちで、前作と同じくこちゃこちゃと1ページに
細かいコマが沢山あったりと一気読みするには気合が必要ですが、
「げんしけん」みたいな恋がしたいなら(?)、彼女達の考え方を勉強するための格好の漫画ですよw


吉川景都氏のHP → キャサリン
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