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逢魔ヶ刻動物園 [燃え]


逢魔ヶ刻動物園 1 (ジャンプコミックス)

逢魔ヶ刻動物園 1 (ジャンプコミックス)

  • 作者: 堀越 耕平
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/11/04
  • メディア: コミック


ワシは面白い事しかやらん主義

駅からバスで2時間
「逢摩ヶ刻動物園」は、そんな山奥にあった。
蒼井華が人生初のバイト先に休日でも客の姿が全く見えない動物園を選んだのは、
ひとえに動物好きがゆえだった―
「おまえ 採用じゃ」
面接時間数秒。園長の椎名は華にこれといった質問をするでもなく、あまりにもあっさりとOKした。
「受かった―!! いや!! え!? ちょっと質問が あ…」
「却下」
採用されたのは…正直嬉しくなくはない。
しかしそれよりも、華には今のこの状況があまりにも不可解だった。
(何で園長が兎のかぶり物してるの―!?)
華の発言は認められず、兎頭の椎名園長はあまりにも一方的だった。
その自己中っぷりについていけず、採用の取り消しをお願いしようとした華に、
しかし園長はかぶりを振った。
「もう 手遅れじゃ」
折りしも時刻はPM4:44 夕日が沈みゆく黄昏時、またの名を逢魔ヶ刻―
突如 動物園の門が自動で閉じられ、檻に入れられていたハズの動物達が、
それを合図に一斉に園内に飛び出した!
…しかも園長と同じく、人間のように喋り、振舞う姿となって―!!
「ようこそ 逢『魔』ヶ刻動物園へ」

週刊少年ジャンプにて連載。
謎の兎の化け物に兎の姿にされた椎名園長の呪いを解くために
天下一の動物園を作る責任を一方的に負わされる天然ドジ&根性娘の華。
そして面倒ごとは一切合切押し付けて、自分は楽しいことだけをやる、
と宣言する超自己中兎園長・椎名。
そして園長の魔法によって閉園になると姿が変わり、
人との意思疎通が可能になる動物達…
お話は、何をやってもドジをやらかす華が、椎名園長のワガママにつき合わされながら、
まるで人間のように振舞う動物園の動物達に認められ、必要とされることで成長していく物語。
子供さながらのワガママな性格なんだけど、いざというときにはバチコーン!と護ってくれる
仲間想いの椎名の振る舞いと、椎名や自身の強烈なドジに翻弄されつつも、動物達を思って
積極的に走り回る華、そして特徴をデフォルメして擬人化したような動物達が魅力の
スラップスティックコメディですね。

この物語、読後の感想を先に述べてしまうと「微妙~(;´▽`A``」なのですが、
個人的にはノンストップで最後まで読める作品ではありました。
元々自身があまり少年誌の、ことにジャンプの連載作とは水が合わないようなのですが、
まだ1巻だからか苦手なバトルアクションに色々バラエティがあって悪く無い印象です。

img571.jpg
話のパターンとしては、毎回異なる動物がクローズアップされ、その動物達が
悩みをもっていたり、無気力だったり、かといえば暴れ回るのを華がなんとかして
良くしていこうと奔走し、ここぞと言うところで仲間想いのガキ大将・椎名がシメる、というもので、
園内では無敵のオレサマ園長が圧倒的に優位で、かつ基本的に機嫌を損ねなければ
味方であるため今ひとつイレギュラー性というか、ハラハラドキドキ性が足りない印象を
受けてしまうんですよね。(;´▽`A``

ただ擬人化のデフォルメ加減とか、兎園長の大好物のニンジンが、時に飛び道具だったり、
葉巻だったりするギミックとか、園長のパンチ系の攻撃が特徴的だったりするところとか、
キャラの造りこみの部分ではジャンプ連載マンガらしい面白いアイディアがいくつも出てきます。
そして傍若無人な椎名の行動へのツッコミ役(基本止めに入ったりはできないけど)
でもある華ちゃんの道化っぷりと、学校では同級生にそのドジをバカにされている自分が
動物達や椎名に認められていくことで自信をつけていく過程など、バトルに勝って認められる!
みたいな単調なバトル成長ストーリーに今のところなっていないところに好感が持てました。

とはいえジャンプだからなあ…(;´▽`A``
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