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ロドみの耳はロバのみみ [ギャグ]


ロドみの耳はロバのみみ1 (Next comics)

ロドみの耳はロバのみみ1 (Next comics)

  • 作者: ロドみ
  • 出版社/メーカー: 宙出版
  • 発売日: 2010/11/23
  • メディア: コミック


ちば先生…俺投稿しましたよ 『描き上げると階段を上る』 そうですよね ちば先生

2009年3月―
「あしたのジョー」を描いた巨匠・ちばてつや大先生の御言葉を胸に抱き、
漫画家になりたいという夢を持った漢が遂に立ち上がった―!
その名は“ロドみ”24歳・会社員!
これは後に“投稿王”と呼ばれるロドみが、本気で連載めざして投稿し続けた記録と、
その実際の投稿作品を収録した一切の記録である―!!

まんが賞への投稿。
それはプロの漫画家への登竜門―
…ということで、今回は雑誌社のマンガ賞に投稿を続ける
星の数ほどいるプロの漫画家を目指す人の一人となった著者の、投稿しまくった日々と
その実際の作品を収録したコロンブスの卵的発想が光るマンガをご紹介します。

漫画家マンガは今や一つのジャンルとして確立してきた感があるジャンルです。
そしてその中で、プロの漫画家で活躍されている方が、ご自身の投稿、持ち込み時代の
苦労話を描かれているものも、私は好きで読んでしまいます。
「僕の小規模な失敗」の福満しげゆきさん、「私の血はインクでできているのよ」の久世番子さん
「え!? 絵が下手なのに漫画家に?」の施川ユウキさん、そして辰巳ヨシヒロさんの「劇画漂流」などは、
こちらではまだご紹介していませんが、西のまんが道とでもいうべき、
今の劇画の大御所の方々が血気盛んな若者だった頃の非常に面白いお話です。
更には今や「バクマン」というフィクションの中での漫画化漫画も登場し、人気を博してもいますね。

そんな中で、この作品もまた、漫画家になるまでの苦労話を綴った漫画になるのですが、
特筆すべきは作者がまだ無名な人…というか、これが商業デビュー作の新人であるということです。
名の知られた漫画家であればこそ、その人が漫画家になるまでの紆余曲折の話が読まれるものだと
思うのですが、しかしこのマンガはその知名度を補ってあまりある著者自身のキャラクターの面白さが
きわ立っていること、そしてやってみて判る次々と出てくる壁にぶつかりまくる姿が
強い親近感と思わず応援したくなる実に面白いコメディ風実録漫画になっているのです。

2009年3月。
ロドみさんは、とある漫画家のトークショーでその漫画家さんのおもしろトークに感銘を受け、
彼の敬愛するちばてつや先生、藤子不二雄A先生の
「ヘタクソでもやれば段々うまくなる(から、とにかく描け!)」というような
以前読んだインタビュー記事の御大の力強い言葉に後押しされて、仕事をこなしながら
とにかく月に1本「ここに!」というまんが雑誌の賞に応募する生活を始めることに。
絶望的な絵のヘタさに、びっくりしながら、しかしそこで引っ込んでしまうことなく
最後は「まあいいや」という強烈な開き直りでもって一気に投稿まで漕ぎ着けてしまうのです。
しかも投稿した先が…!

img630.jpg
お話は投稿した作品の反省を踏まえて次回作は異なるアプローチを試みたり、
成り行きで自分より巧いWeb作家さんの手を借りて描きあげてみたり、
ネタ帳をひっくり返して使えそうなネタを拾ったりします。
一番改善すべきは絵だとは思いますが、そこはそれ。
一足跳びにはいかないのもリアルです。(;´▽`A``
でもこの方は絵はそんな感じですが、同じようなコマを続けて間を取る手法を多用するなど
テンポやセリフ、ノリといったものは巧いんですよね~
滅茶苦茶巧いとまでは言えないのですけど、合わさると「間違いなくヘタ」に分類される絵が
「ヘタウマ」という味のあるポ●モンに進化するんですよ。
毎回発表される結果に対するロドみさんのリアクションも面白いんですよね~
なんていうかな、比喩表現、言い回しで笑わされてしまいます。
ラストがまた綺麗にオチて素晴らしいのですが、この単行本一冊だけになってしまわないように
ぜひとも今後も面白い作品を創っていっていただきたいなあと期待せずにいられません。


ロドみさんのblog → nowhere man
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