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サブリーズ [ファンタジー]


サブリーズ (ビームコミックス)

サブリーズ (ビームコミックス)

  • 作者: 羽生生 純
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: コミック


おもしろい記事を書くためには まず現実を書き変えるべし!!

サブリーズ
それは佐分利県の小さな地方紙
編集長の明日毛毎(あしたげ まい)を筆頭に
元特殊部隊出身の豪放磊落な男・ミック雪国
そしてミックの恋人で守銭奴な科学者・土万座百合(どまんざゆり)の3人は
今日もスクープを探して東奔西走
毎が狙うは 不思議! 不自然!! 大破壊!!!
刺激的な記事のためなら なりふりかまわぬその所業
それは麻薬のように毎の心を潤すのだった…

コミックビームで連載 全1巻
先日ご紹介した「恋の門」の作者・羽生生純氏の過去作品となります
恋の門が個人的にかなりツボに入ったので その勢いで他作品を読んでみました

恋の門でも感じられたことですが
「一見コメディ調の狂気」を描かせたら一級品じゃないでしょうか
この作品は理解するまでに2回読み返しました
それくらいアクが強いです(;´▽`A``

主人公は地元の地方紙・サブリーズを発行する 編集長の明日毛毎
彼は躁鬱の激しい性格で 普段は何かにつけて常に自殺を図るド鬱
しかしひとたび「不自然現象」の臭いを嗅ぎ付けると
途端に顔が輝きだし 饒舌になり 恐ろしいほどの執念と情熱をもってそれを追う というキャラクター
この躁鬱の激しい様子が本当に奇怪で
謎を追っている様子はドタバタコメディのそれなのですが
全体にどろっとした雰囲気を醸し出しています
中盤で百合が発明した 人の記憶を映像として取り込める機械で見た
毎の頭の中の映像表現は鳥肌モンです

img347.jpg
img348.jpg
「毎を刺激に駆り立てる理由」が描かれてクライマックスを迎え 終わってみれば
狂人に弄ばれた とある狂人と それに振り回された人たち という
毎の風貌や雰囲気から 太宰治とその作品「人間失格」のエッセンスを感じさせるこの作品
いかにもコミックビーム創刊を支えたマンガらしい 切なくも救われない物語でした


羽生生純氏のHP → hanyu-New ハニュ-ニュウ
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