ささめきこと [恋愛]
「誰か私の好きになった人が 私を好きになってくれればいいだけなのになあ」
優等生の女子高生・純夏は 密かに同性の親友・汐に恋をしていた
その汐も女の子が好きな女の子
しかし「可愛い」女の子が好みの汐にとって 背が高く男勝りな純夏は
飽くまでも親友以上の感情を持たれてはいなかった
いつも可愛い女の子に一目惚れしては告白し 玉砕する汐を慰める純夏
短い恋と失恋を繰り返し 汐がぼやいたその言葉を 純夏は複雑な気持ちで受け止めていた―
2009年10月~アニメ化もされた「女の子が好きな女の子」のラブコメディです
コミックaliveにて連載
私はアニメ放映直後くらいに一目惚れしてコミックを購入しました
【ささめきこと】
「ささやくこと。小声でひそひそと話すこと。ひそかに噂話をすること」
という意味だそうです
同性に恋をする というお話はそのプラトニックな関係が見所だと思います
そういった点では汐は女の子が好き という時点で最も大きな障害
「女の子同士であること」をクリアしています
けれど だからこそ純夏は汐にとって恋愛のタイプではないという点で
事ある毎に汐が好む「可愛気のある女の子」ではないことがコンプレックスになっている
そんな純夏と想われ人の汐が 同じく同性愛カップルの先輩たちや
恋に恋する同級生の文学少女らと様々なエピソードを重ねていき
徐々に心の変化をしていく様子をコメディ交えつつ丹念に描いています
現在5巻までが刊行されている本作の中で
私は読みきりだった1話が最も気に入っています
1話では図書委員である汐が 同じ図書委員の「可愛い」先輩に密かに恋をします
しかしその先輩は別の男の人が好きで…
結果的に手酷い失恋をし傷ついてしまう汐
純夏にとっては密かに望んだ結果とはいえ愛する人の傷つく姿も見たくはなかった…
そんな複雑な気持ちがスゴく心に残りました
最後まで応援したいマンガの一つです
いけだたかし氏のHP → いけだの国
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