SatoShio [コメディ]
甘いマスクが佐藤で ソルティーなほうが塩田って覚えてください!
弓田デザイン― それはとあるマンションの一室にあった。
パソコンの周りをフィギュアなどで囲っているお調子者の佐藤君。
まじめだけど細かいことにこだわり過ぎる性格と人見知りしいの塩田君。
そしてそんなマイペースな二人を束ねる女性で、たまにおっさんくさい社長の弓田さん。
そんな3人のがんばったり がんばらなかったりする ゆる~いお仕事ストーリー。
Kissにて連載。
元の話は3年前に大学漫画(小池書院)で描かれたもので、
それは今巻のうしろに2話分を収録しています。
とある小さなデザイン会社で働く3人の日常を描いたマンガで、
書店で見かけたときの印象は「黄緑」でした(;´▽`A``
表紙に覗き窓を設けたり毎回表紙の装丁に凝っている衿沢さん。
今回は色も本体を含めた紙質もPOPな感じの、いかにも舞台がデザイン会社らしい
ちょっと小奇麗な感じが面白いですね。
デザイン会社が舞台ということで、購入前にイメージしたのは
ねむようこさんの「午前3時の無法地帯」でしたが、こちらでは比較的3人の心情描写は少なく、
どちらかと言えば特徴づけされた3人のゆる~い絡みというか、
仕事風景を楽しむものになっています。
個人的に好きなエピソードとしては、3人がクライアントの会社に挨拶に行くお話です。
普段マンションの一室で思い思いの格好で働いている佐藤君と塩田君が、
Yシャツを着てクライアントの会社の人たちと名刺交換するという。
そのエピソードでの緊張っぷりや、「良い印象で顔と名前を覚えてもらう」という使命を
彼らなりのちょっと面白いサービス精神で乗り切る様子が結構好き。
連日の徹夜仕事で3人がちょっと壊れだすハイ状態であるとか、
こわ~いクライアントとのやり取りであるとか、スーツがデフォのビジネスマンガとは違う
SEやデザイナーの職場の半お友達付き合い的な距離の近さがなんとも心地よく描かれている本作。
情感には乏しいですが、佐藤君と塩田君達のやり取りを楽しむ漫画として
どかーんと何か盛り上がるわけではありませんが、雰囲気は好きな作品ですね。
衿沢世衣子さんのblog → Erilog
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