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関の弥太ッペ [燃え]


劇画・長谷川 伸シリーズ 関の弥太ッぺ (イブニングKC)

劇画・長谷川 伸シリーズ 関の弥太ッぺ (イブニングKC)

  • 作者: 小林 まこと
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/08/21
  • メディア: コミック


てまえ常陸の国 結城の在 関本という処の生まれで関の弥太郎
 またの名を関の弥太ッペと申します


大正~昭和の時代に活躍した小説家であり戯曲家の「大衆文学の父」
と呼ばれた長谷川伸氏の「股旅物」と呼ばれる作品を
「1・2の三四郎」や「青春少年マガジン」を著した 小林まこと氏が漫画化した作品です
「義理と人情」を重んじる弥太郎の ずしりとくる台詞のひとつひとつがカッコイイ

イブニングにて連載
毎度毎度私のマンガ選びの参考にさせていただいているblog
「成澤大輔の『マンガを読むので忙しい!』」にて紹介されて
気になったので読んでみました

元々は長谷川氏の大衆時代劇の戯曲が基で
「100%楽しんで描きました」
と帯で小林氏が書いているように
ページをめくると まずは劇の配役表が出てきます
演じるは小林まこと氏の他作品のキャラクターたち
主役の弥太郎は柔道部物語の主人公・三五十五
ヒロインのお小夜は同じ作品の原田ひろみ となっています
これだけで小林氏のファンは いきなりのめりこめそうじゃないですか!

話は関の弥太ッペが 命よりも大事な50両を盗まれ
盗んだ男を追いかけるところから始まります
男は弥太郎に金を返し 自分の代わりに連れの幼い娘のお小夜を
吉野宿の沢井屋という旅籠へ連れて行ってくれと懇願します
行きがかり上断りきれず お小夜を沢井屋へ連れて行く弥太郎
不安がるお小夜に 弥太郎は優しく接します
言われたとおり沢井屋へ到着し 女主人にお小夜を与ってくれと
持ちかける弥太郎 しかし
「どこの誰とも知らない子供を預かれない」 と渋る女主人に
弥太郎はすかさず命より大事な50両をぽーんと投げ出し こう言います

「え~い めんどくせぇ!! 年三両の食いぶちで むこう十年あずかってくれ!」

咄嗟にこんなことができるところがカッコイイ!!
この金は 彼の命がかかった大事な金なのですが
心意気に負けてお小夜を引き取った女主人が 金は返すと言ったのを
「その金がなかったらお小夜は肩身が狭くならぁ
 家の中にたたき込んでも受け取ってもらうぜ!!」
と突き返す弥太郎 ひー かっこよすぎる!(;´▽`A``

img153.jpg
その後手放した金が元で 弥太郎はお尋ね者となり
それから10年後 お小夜が美しく成長したところから再び展開していきます
義理と人情 肝が据わった弥太郎の言動に シビれっぱなしでした
時代劇に親しんでいらっしゃる方はもとより
普段観ない読まない私のような方ならば尚のこと
和製ハードボイルドとでもいうべきこの作品を一読して損は無いと思います!


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