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〆切様におゆるしを [コメディ]


〆切様におゆるしを 1 (ドラゴンコミックスエイジ う 2-1-1)

〆切様におゆるしを 1 (ドラゴンコミックスエイジ う 2-1-1)

  • 作者: 上田 キク
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2010/11/09
  • メディア: コミック


ということは俺が優良進行を貫けば… セクシー巨乳美女な〆切様とキャッキャウフフ!

「四木サトル様付きの〆切神ウスハと申します」
それは風もないのに舞い踊る純白の原稿用紙から現れた…
彼女は漫画家の〆切を司る神―
主である漫画家の寿命を糧にして〆切を守る力を授ける〆切神は、
古来よりありとあらゆる漫画家達を、数多の精霊を召喚して影から支え続けていたのだ―!
「さあ主!キリキリ原稿を進めましょうね。…もし破ったりしたら―」
無言で突きつけられる神器(包丁)
万年〆切破りの漫画家・四木サトルの、
文字通り命を削る〆切までのカウントダウンが今、始まった―!!

月刊ドラゴンエイジで連載
今回の本は、Twitterのフォロワーさんからお薦めを頂き読んでみました。
毎回キッチリ迫り来る、漫画家の恐怖の対象…それは〆切!
ということで 月刊連載を1本抱える新人で、〆切破りの常習でもある漫画家・四木君と、
それをなんとしても守らせるべく現れたウスハが
毎度毎度の〆切直前のド修羅場で巻き起こる逆境の中で
役立つかはケースバイケースの漫画の精霊を召還したり、
漫画制作の妨げとなる外部からの刺客を実力で排除したり
そして何より、ありとあらゆる手段をもって原稿完成まで四木君に鞭を入れまくる
ハイテンションな漫画家コメディです。

いやーまず面白いのはこの設定でしょう!
漫画家さんのエッセイコミックなどを拝見すると、〆切の擬人化自体は
そう珍しいものではありませんが、物理的に漫画家の生命を削ってでも
〆切を守らせる神というのは初めてですw
とにかく原稿完成にのみ血道をあげる編集者が四六時中付いてるようなものです。
〆切の神は、担当する漫画家がキッチリ〆切を守って原稿を完成させることで
成長していくらしく、妹にも(特にムネで)負け、自身の(特にムネが)成長しないのは
〆切を守らないお前のせいだと責めたてるわけです。
(ちなみに妹さんはとんでもない巨乳です(;´▽`A``)

一方四木君は典型的な「夏休み終了直前にならないと宿題が手につかない」タイプ。
元々は好きなアニメキャラをやたら巨乳に描いた妄想全開の同人誌を描いていて
そのまま特にプロの意識を持たずに漫画を職業にしてしまったという人。
うわーなんとなく…こういう人多そう(;´▽`A`` と業界の一端を垣間見るような
ネタもちらほらでてきて、業界に関わっている方が読むと「イタタタ…」なネタもあるんだろうなあと。
そして彼は毎話必ず〆切直前のデスマーチの最中にいます!
現実逃避から放っておくと欲望の赴くままにどこまでも楽な方へと流れていってしまう四木君。
でもサボってしまうんだけど見えない〆切のプレッシャーは感じていて
〆切直前にがぶ飲みするコーヒーに胃薬を混ぜるなんて行動まで取ってしまいます(;´▽`A``
1巻を通して常に彼が冴えない表情をしているのがなんとも言えません(;´▽`A``

そしてただでさえピンチな彼に、更に外部から進行を妨げる要因も続々とやってきます。
(仮面こそしてないものの)自己中で怒らせると怖い女性担当編集者、
ウスハと逆の立場の四木君を堕落させんとやってくる者共、
期待してウスハが召還した精霊が役立たずで、結局いたずらに時間を消耗しただけ
なんてことも珍しくありません。
そんなこんなで四木君に笑っちゃうくらい次々と逆境が降りかかってくるのが
実にハイテンションに描かれています。
この巻の最後に出てくる妖精なんてもう…個人的にはこれ出しちゃったら
いつ最終回になってもおかしくないんじゃないかなあ(;´▽`A``

img573.jpg
漫画家ド修羅場マンガといえば、島本和彦さんの傑作・吼えろペンなどでも度々出てきますが、
駆け出しの連載漫画家が遭遇するありとあらゆる障害を擬人化したこのマンガは
間違いなくお仕事中の修羅場で考え付いたものなんだろうなあと
コメディ仕立てにはしているけれど、血涙流すような「言霊」が宿っているマンガだと思いますw


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マンガ1話お試し → 富士見書房
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