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青春しょんぼりクラブ [恋愛]


青春しょんぼりクラブ 1 (プリンセスコミックス)

青春しょんぼりクラブ 1 (プリンセスコミックス)

  • 作者: アサダ ニッキ
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 2011/07/15
  • メディア: コミック


恋愛がうまくいく直前って一生懸命になってる瞬間でしょう?
私はたぶん いつもその引力に巻き込まれちゃうんです


「好きだ!!」
「あ…あたしも…!」
その瞬間、二人はお互いの想いを確かめあった。
距離が近すぎた二人、しかし彼女が自分の中の彼への想いを意識したのは、
彼が他の女の子に親切にしているのをみかけた時だった―
「もう放さないでね!!」
「放さない!!」
リーンゴーン
こうして二人は永遠の愛を誓って末永く結ばれ、
その場には「彼に親切にされたとある女の子」が残された…
「ま…また失恋…」
その女の子―桃里にま には周囲が囁く、あるジンクスがあった。
にまが好きになった男の子は、そのことごとくが目の前で別の彼女とくっついてしまうのだ。
「強力な当て馬体質…実に興味深い」
始まる前から終わってしまった にまの幾たび目かの失恋の一部始終を、
三刀屋依子(みとやよりこ)は少し離れたところから熱心に記録していた。
「これはぜひ 私の『会』に入ってもらわなければ…」

月刊プリンセスにて連載。
惚れた男子がことごとく目の前で彼女を作ってしまう…
そんな当て馬体質な女の子・にまが、他人の恋愛を観察・分析するのが趣味の依子や
依子の観察対象として集められた男子達と出会う物語。
なんたって にまの「当て馬体質」っていうのが面白いですね!
 
img308.jpg
 
想いが成就して晴れてカップルになった二人。
その二人の陰で、人知れず失った恋に一人そっと涙を拭う女の子…
なぜか毎回毎回そんなメに遭う不幸娘という設定。
いやもうどんなに工夫しても、ズバッと目の前で他の女の子とくっつかれてしまう不思議。
そんな にまの体質は、他の恋する乙女たちの間でも密かに有名で、
「彼女が話しかけるとカップルが成立する」恋のキューピッド扱いをされてしまうほど。
そして にま自身もまた自分のジンクスを強く意識してしまい、
自分が好きだと思えば思うほど、その人を失いたくない一心から
自分の恋心を押し殺すようになる自縄自縛に陥ってしまう。
そうして足踏みをしている内に、今度は「自分が好きになった男子は必ず自分を好きになる」
という にまとは対照的な百戦錬磨のライバルが現われたりして、さあこの新しい恋はどうなる!?
という物語。
 
img309.jpg
 
舞台は他人の恋愛事情を記録し、観察し、分析するのが趣味の三刀屋依子が立ち上げた「会」。
集まったのは依子の観察対象として集められた
とある切ない片想いを抱えるうるわしき女装男子・隠岐島武(おきのしまたけし)と、
イケメンなのに二次元にしか興味のない重度のアニメオタクの簸川諒(ひかわりょう)。
そしてそれぞれにフクザツな恋を抱えるメンバーを、コメディちっくにズバズバ失恋しまくる にまが
自らに痛みを抱えているにも関わらず全力で応援しようとして時に空回りする姿が
実に愛らしいんですよ。
 
このにまの空回りっぷりや、何かの呪いかと思えるほど肝心なところで
小気味良く邪魔が入る様子が、コメディチックでありながらどんどん事態を悪化させていく、
その話の展開のテンポが巧くてこちらをハラハラさせてくれるんですよ。
 
プリンセスコミックて女の子向けのマンガ雑誌ですけど、これは男性にも十分お薦めできます。
ご興味があれば、ぜひ。
 

アサダニッキさんのHP → 天百
 
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