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八潮と三雲 [恋愛]


八潮と三雲 1 (花とゆめCOMICS)

八潮と三雲 1 (花とゆめCOMICS)

  • 作者: 草川 為
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2010/06/04
  • メディア: コミック


「でも私 八潮さんが好きですよ」
「知ってるが何だ」


「私は、あなたにご恩返しがしたいのです」
「いらん」

九生の猫―
変種と言われる私たちは、九つの生を生きる。
私たちは残りの命数が含まれた名を名乗り、命を落とすと名前を改め、
エリアのボスに報告する慣わしがある。
あの日、
私を庇ってトラックにはねられ、ひとつめの命を喪った「八」潮さんに
私は恩返しすることを決意した。
けれど八潮さんはあまりにも素っ気無く…(そんなところもいいんですけどね!)
だから私は、八潮さんの仕事に強引に協力することにした。
「迷惑だ」
眉間に皺をよせて、あからさまに迷惑そうな八潮さん。
でもいいんです。
どんなに拒否されても、私はこの人の側にいたい。
眉間に皺を寄せながらでも、そんな私を気にかけてくれる彼の側にいたい…
そう、歌うように願うのです―

ララDXにて連載。
少女マンガ分が急に欲しくなりまして、そんな私にピッタリなマンガレビューサイト
「オトコでも読める少女マンガ」“来る2011年、これだけはチェックしておきたい15作品”
と称してピックアップされていた作品群の中から、特にお薦めされていたので拝見してみました。
タイトルどおり男性が読んでも面白いと感じられるマンガという視点でレビューをされているサイトさんで、
昨年の「このマンガがすごい!」でも選者として参加されている、
個人的にマンガ選びの参考にさせて頂いているレビューサイトの一つです。

さて、お話の方ですが有態に言ってしまえば、
ツンで偏屈な八潮と、そんな彼にホレたちょっと向こう見ずな女の子・三雲の
心のふれあいを描いた作品です。
こういうの恋愛物語と言うべきなのかな。(;´▽`A``
九つの生を持つ存在でありながら一生を大切に生きることに誰よりもこだわる八潮。
だから三雲は、そんな彼が「九曜」という名を棄て自分の身代わりになってくれたことがきっかけで
彼に強く惹かれるようになります。
ところが八潮はそんな自分を歓迎するどころか、あからさまに眉根を寄せながら拒否します。
でもここぞという時には優しい言葉をかけてくれる彼。
その態度に美猫で通っていた自分に全然なびかないというのも手伝って、
元々思い込んだら一直線の気がある三雲は、半ば強引に
「危なっかしい相棒」として押しかけるわけですね。

八潮の仕事は九生の猫が一生を終えたとき、残りの生の数を冠した名前への更新
(九曜→八潮など)を様々な理由でエリアのボスに手続きをしないでいる猫に迫るという
その方面では鬼と恐れられた凄腕の「取り立て屋」。
三雲は新米取り立て屋として、エリアのボスである一色の依頼で
八潮と一緒に仕事をすることになります。

img785.jpg

様々な事情で更新を拒否し、逃げ回る猫の事情は意外とあっさりめに描かれていて
物語はあくまでも素っ気無い八潮と、そんな彼に常にスキスキ光線を放射し続ける三雲が
彼の役に立とうと様々なアプローチをする二人のコメディタッチのやり取りに集中しています。
そこが若干個人的に残念だと思うところではあるのですが、
九つもの生を持ち、一生を喪うことにそれほどこだわりが無さそうな彼らが、
名前が変わることに関して強いこだわりをもつ。この部分にもっとクローズアップして欲しいかなと。
一応理由は説明されているのですが、すぐに八潮と三雲のやりとりに話が戻っちゃうものですから
なんかその辺があっさりし過ぎてて物足りないんですよね。
…少女マンガだからこの展開なのでしょうけれども。
青年マンガ系のそういう人間ドラマ的な部分を重視される方には若干お薦めしづらいかなとは思います。
とにもかくにも個人的には二人のこの先の展開に期待して、次の巻を待とうと思えるマンガでした。

三雲可愛いですし。


草川為さんのHP → lotus position
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