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奇異太郎少年の妖怪絵日記 [コメディ]


奇異太郎少年の妖怪絵日記 壱 (マイクロマガジン・コミックス) (マイクロマガジン☆コミックス)

奇異太郎少年の妖怪絵日記 壱 (マイクロマガジン・コミックス) (マイクロマガジン☆コミックス)

  • 作者: 影山 理一
  • 出版社/メーカー: マイクロマガジン社
  • 発売日: 2011/05/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


本当にの よくわからん奴じゃ。皆、奇異太郎に興味を持っておるぞ?

きっかけは私がよく行く本屋さんでプッシュされていたからでした。
表紙だけ見ると地味…
格別絵が巧いわけじゃないし、扱うのは妖怪だし…
左開きのマンガは珍しいかな?とは思うものの、
イマイチ帯にあるような「大人気WEBコミック」というのがピンときませんでした。
で、中身を読んでああ、なるほど…と。
これはちょっと面白いなと思える作品でしたのでご紹介してみます。

とある田舎の家の、ボロい離れに住むことになった奇異太郎少年…
ちょっと霊感の強いこの「ナイス美少年」の周りには、
どこか奇妙で愛嬌たっぷりな妖怪たちが次から次へと現われます。
奇異太郎少年と同い年くらいにアレンジされた、美少女ヒロイン然とした座敷童ちゃんを除くと、
出てくる妖怪達は意外に素朴な、妖怪といえばの水木先生のイメージからではなく、
元々の画をベースにキャラクターを描き起こしているようで、ひゅ~どろどろなカンジ(?)
で描かれています。…うまく言えないな(;´▽`A``
「塗壁」は通せんぼするし、「垢嘗」は浴槽の垢を嘗めるし、「家鳴」は家を揺らす
それを片目だけ出したルックスに、妖気を感じることができるアホ毛を持ち、
外出時にはちゃんちゃんこを着る奇異太郎が、妖怪たちの行為に面白おかしく
対抗したり懲らしめたりします。

img160.jpg

特徴的なのはこのマンガ、元々携帯電話向けのコンテンツとして描かれたものだそうで、
小さな携帯画面でも見やすいよう通常の1ページをコマ割して描く方法ではなく、
絵本のようにほぼ1ページに1シーンだけ描いて、そこに文章で物語を添える形式で描かれている点。
奇異太郎目線の一人称のモノローグや、座敷童のすずちゃんとの掛け合いが面白いのです。
「~じゃのぅ」言葉で喋るすずちゃんも可愛く、飄々としながらさらっと奇態を晒す
奇異太郎にツッコミを入れたり、頬を赤らめたりする姿がベタだけど萌えというか…!(;´▽`A``
妖怪の行為は奇異太郎にとってはた迷惑なものも少なからずあるのですが、
妖怪自体に悪意は無く、自分達の本能的なものに従っているだけ、という
変な茶目っ気とかは加えず、奇異太郎の変なリアクションの方でおかしみを出しています。

img161.jpg

お話はWebであれば影山さんのHPで拝見することも出来ますので、
まずはそれをご覧になってみてはいかがでしょうか。
その上で興味が湧いたなら描き下ろしを加えた単行本をご覧になるといいと思います。
特に番外編の描き下ろし「すずの秘密」編はすずちゃんのあんな姿が描かれたりして
すずちゃんの魅力満載です。
あ、あと著者のHPといえば、同じ奇異太郎が青年になってマンション住まいをしている
「奇異太郎君の霊的な日常」という漫画もおススメです。
今度は妖怪ではなく幽霊たちが集まってわいわいやっている、こちらも面白い作品でした。


影山理一さんのHP → モルモル亭
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