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絶対服従お嬢様 [コメディ]


絶対服従お嬢様 (ヤングキングコミックス)

絶対服従お嬢様 (ヤングキングコミックス)

  • 作者: 七竈 アンノ
  • 出版社/メーカー: 少年画報社
  • 発売日: 2011/05/19
  • メディア: コミック


これ ポチ!! ご主人に咬みつくなんて悪いワンコだこと
自分でした「オイタ」なんだから自分で舐めて癒しなさい


3000万―
それが俺にかけられた命の値段だった。
夕暮れせまる教室で、この日超絶お嬢様にして悪の大魔王・橘杏と契約を交わす。
腹の中には彼女が飲ませた爆弾が、見えない首輪のように俺を捕らえる。
「まずはお舐めなさい あたしの足を…」
なんてこった 俺はただ平穏な日常を取り戻したかっただけなのに
それをこの学校一のアンタッチャブルにしてド変態な女にかしずくことになろうとは…
―しかしそんな後悔も もう遅い。
俺は死んだ両親の遺した3千万円分キッチリ働く必要があるし、
その手段は、さしあたりこの悪魔のような小娘のムカつくくらいに清らかな足を舐めることなのだ。
(女のコの足って 甘いんだなぁ…)
人としての大切な何かが踏みにじられる痛みに耐えながら、
こうして俺は、彼女の「ポチ」になった―

月刊ヤングキングにて連載。全1巻。
こちらでは以前「裸者と裸者」でご紹介した、七竈アンノさんの作品です。
前回の裸者~は原作小説のコミカライズでしたが、今回は七竈さんのオリジナル。
個人的には七竈さんの絵はやっぱり戦争のような元々非日常が舞台の作品よりも、
今回のような日常の舞台の中で、アブノーマルなヤツを描く作品の方がしっくりくるなあと思いました。
他人を漏れなく見下すヒロインの金持ちお嬢様・橘杏。
彼女は親の遺した借金をチャラにする代わりに下僕となった主人公・柳田君に、
彼の腹に仕込んだ爆弾の起爆スイッチをチラつかせながら、血も涙もない命令を下します。
もうとにかくその時の酷薄にして悦びに歪む杏の表情がイイ!んですよ。
弱みを握ってわがまま放題の小娘と、常に反撃の機会を窺いながらも服従させられる主人公。
そして主人公の想い人のクラスのマドンナ・寺里好乃もまた、良い性格してるんですよね~

img146.jpg

このマンガ、何より柳田君を「所有物」扱いする杏の酷薄な態度がたまりません。
「洗濯機に洗わせるのに恥ずかしがる人がいる?」と部屋一杯の下着の山を、
金持ちのお嬢様特有の羞恥心の欠如でもって柳田君に手洗いさせる
シチュエーションがあるかと思えば、大財閥の一人娘で命さえ狙われる立場の彼女の、
身の周りに仕掛けられたデストラップの中に主人公をあっさり放り込んだりもするのです。
自分の命も大事だけれど、飲まされた爆弾は主である杏の死をもってしても起爆するというから、
柳田君は散々なメに遭わされようが、とにかく彼女を守らなくてはいけない状況に追い込まれ、
杏は更にそれを眺めて愉しそうに嗤うという、スラップスティックな騒動が展開されます。

img145.jpg

1話で描かれた主人公の体質だとか、爆弾と杏との関係性だとか、
うまく使えばもっともっとラストが盛り上がったんじゃないかと思える要素が、
あまり活かされずに終わっちゃった感じがするのはザンネンかな。
とはいえラスト1ページを読むに、あまり杏に変化を与える必要は無かったからこうなったのかな。
フリはあったものの、最終話はちょっとそれまでの杏に比べて違和感があったのも残念。
でも寺里さんが最終話らしい素的な笑顔を見せてくれるので、これはこういう笑顔を
楽しむマンガなんだろうなと、思うと悪くない作品だと思います。(゜ー゜)


七竈アンノさんのblog → Metalzigzag@七竈アンノのそれなりブログ?
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