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あかねこの悪魔 [ファンタジー]


あかねこの悪魔 1 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)

あかねこの悪魔 1 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)

  • 作者: 竹本 泉
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2010/06/25
  • メディア: コミック


昔 すごく面白いと思ったのに あらためて読んだら あれー?って思うことよくあるよ

妙な本が好きな山嶺茜子(やまねあかねこ)
変な本が好きな辻島透
そのテの本がひっそりと集まる高校の「第2図書館」で
二人が偶然出会ったのは 1匹の赤猫―
「おまえには本を助ける仕事をさせてやる」
辻島にとり憑いた やたら態度のでかい赤猫こと「つじつまの悪魔」はそういうと
茜子を連れて本の中の世界へとダイブ!
本のつじつまを食い破る 紙魚(しみ)を追って
2人と1匹の 不思議な不思議なお昼休みの冒険が始まる―

コミックビームで連載
独特のほんわかした絵柄とお話を描かれる竹本泉氏の作品です
私は氏の単行本を今回初めて購読しました
それまでの印象としては
ゲーム雑誌やまんが雑誌のあちらこちらにするりと載っている作家さんという感じ
大きな波乱もなく …いや有っても妙に冷静にキャラたちが受け流しちゃったりして
独特の平板な空気が漂うマンガを描かれる方だと思っています
特にコレが欲しい!と言うわけではなかったのですが
…んー なんとなく「本の中の物語」ものということで 多少なりとも共感できるテーマなら
入門編としてハズレはないかな?
という微妙に消極的な理由からでした(ファンの方すいません(;´▽`A``)

Wikiによると 竹本氏は日常とはちょっとズレた舞台を設定して
その中でコメディを描くのが得意な作家さんだそうで
こちらもまさに 「毎回異なる本の中の世界」へ入り込むというシチュエーションで
茜子が毎回その物語世界に相応しい姿で
案内役の猫が憑いた辻島君と漫才しながら紙魚を捕まえていきます

img309.jpg
紙魚に「つじつま」を食われると 話の辻褄が合わなくなって
やがて本の中の世界が 物語として成立しないような筋に書き換えられてしまいます
紙魚に食べられてしまった後に 同じ作品を読むと
あれえ… これ こんなお話だったっけ?
みたいなことが起こる という
紙魚こそいませんが なんか現実でもありそうな体験で
「お…意外と深い…のか?」
とゆるやかな物語の流れの中に ぽんと不意打ち気味に
そんな話が置いてあったりします

絵柄はもう いつものアレで
学校も制服も 竹本泉さんといえば可愛らしいメルヒェンなヨーロッパ風のもの
キャラも 普段は本の虫の地味なメガネ女子である茜子ちゃんが
本の世界に入ると 体系も髪型も変わって「ほほほほ」 なんて言っちゃう活発なおねーさんになったり
いつもは大人しくて控えめな辻島君が つじつまの悪魔に取り憑かれると
オレ様キャラになって茜子のクラスメートに「もしかして二重人格…?」と噂されちゃうとか
この辺のギャップはベタだけど あまり起伏のないこの物語の中では
妙にスパイシーに感じてしまう点だったりします


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クンポケ

実はここのところ、猛烈に竹本泉先生の作品を買いあさってます。
meriesanさんのおっしゃるような「いつもの」感がたまらないです。
ベテラン作家さんなので作品数が非常に多い(まだ全体の3分の1も読めてないです)のも集め甲斐があるというか、マニア心をくすぐるというか笑
是非この「あかねこの悪魔」に限らずほかの作品も読んでみてほしいです^^
by クンポケ (2011-04-13 23:48) 

meriesan

オンリーワンの空気感が出せる漫画家さんですよね。
読みまくってるんですか。なにかお薦めがあったら教えてくださいねっヽ(‘ ∇‘ )ノ
by meriesan (2011-04-14 04:31) 

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