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カフェめるへん [コメディ]


カフェめるへん(1) (ヤングマガジンコミックス)

カフェめるへん(1) (ヤングマガジンコミックス)

  • 作者: 蓮古田 二郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/10/06
  • メディア: コミック


私にとって、コーヒーはラブレターなんだ。

とある町のとある商店街にその喫茶店はありました。
夢見がちなマスターの一義は33才、独身。
ウェイトレスの女子高生・正子ちゃんにからかわれながら、今日も通常営業です。
カウンターには愛らしい市松人形とマスター自作のこけしが並び、
壁には手書きのファンシーなふくろうと、自作の優しいポエム。
コーヒーはマスターの限りない愛が込められています。
そんなこじゃれた雑貨カフェ「めるへん」を、貴女も一度訪れてみませんか?
ほら 素敵な恋が見つかる予感…

------以上喫茶めるへんのマスターによるお店紹介-----

ヤングマガジンにて連載。

「結婚したい!」
年齢=彼女いない暦の内気なマスター・一義が
その一念で一世一代の賭けに出た。
それは素敵な女性がやってくるファンシーなカフェを開くこと。
…でも微妙なセンスの店内に、お店はいきなり開店休業状態。
常連はといえば、近くの商店街で寂れた靴屋を営むおっさんのみ。
それでも、まだ見ぬ素敵なお嫁さんを夢見てキラッキラしている一義と
それをジト目で眺める正子。
閑古鳥の鳴いているカフェに、一義の夢見る女性は現れるのか…?!

今回はカフェものです。
今回も表紙買いです。
ああ なんだろうこの自分の世界に浸りきったリーゼント頭のにーちゃんは!素敵だなあw
もう私の琴線バッチリ触りまくりです。
素敵な女性と出会って結婚するには喫茶店だ!というそれこそメルヘンな頭の持ち主の一義と、
それを半ばの哀れみと、もう半ばの痛々しいものを見る目で眺める女子高生の正子ちゃん、
そしてそこを訪れるお客さんたちの物語です。

もうなんと言ってもメルヘン脳の一義がキモ!カワイイ(?)
こつこつ働いて貯めた貯金をはたいて手に入れた喫茶店。
マスターの妙なファンシー趣味が光る店内で、彼は花があったら
「来る 来ない…」と恋占いをしそうな勢いで運命の人を待ち続けています。
たまに女性や若いカップルが入ってきても、妙に意識しすぎてしまって
かえって店から出て行かれてしまう始末。
もちろん人並みにショックを受けたりします。
「なぜ…?」といい大人が半ベソをかくこともあります。
しかし正子がどんなにしたり顔で意地悪く言っても、彼は決して諦めません。
考えていることは根本からメルヘンなのですが、何故かそれを信じ続ける一途さと、
意外に美味しいコーヒーが煎れられちゃうそのキャラクターに、キモくはあるんだけど、
ちょっとカワイイと思えちゃうんです。

img532.jpg
そんなカフェに、ある日謎めいた美人の女性がやってきます。
彼女は数少ない女性客が一様にそうするように、店内を一目見て眉をひそめることも、
自分を凝視するマスターの視線に居心地の悪さを感じる素振りすら見せずに
あくまで自然体でコーヒーを注文する、
その女性との出会いが物語を大きく動かしていきます。

うっかりするとすぐに自分の世界に浸ってしまうマスターと
ちょっと陰のある謎めいた美人。
そしてそれを半ば呆れ顔で、二人の行方を眺める正子と靴屋のおっちゃん。
読後には私が好きなシンガーソングライターのさだまさしさんの
「パンプキンパイとシナモンティー」という曲を思い出してしまいました。
あんなに素朴なマスターではないけれど、というか若干甘ったれで
キモさを感じてはしまうけれど、どこか似た雰囲気を持ってます。
人を選ぶ物語だと思いますが、私は好きですよ~


パンプキンパイとシナモンティー(You Tube)
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