レッツ☆ラグーン [SF]
もう疑わない あの無人島での10日間は現実だ
気がついたら俺は無人島に漂着していた―
混乱しているためか、どうして流れ着いたのかは憶えていない。
自分の持ち物から、修学旅行の途上だったらしいことだけが判ったきりだった。
漂流4日目。
同様に漂着していたらしい衣舞瀬チカが現れ、
俺たちは待てど暮らせどやってこない助けを待った。
美少女と無人島で二人きり…
「救助…早くくるといいですね」
チカの言葉に相槌を打ちつつも、
俺はもう少しだけこの無人島生活が続いてもいいとも思っていた…。
月刊ヤングマガジンで連載
「エクスプローラーウーマン・レイ」や「精霊使い(エレメンタラー)」など
主に私が中学生の頃にご活躍された岡崎武士さんの13年ぶりの新作となります。
精霊使いとか大好きだったんですよ~!
「無人島で美少女と二人きり」
やってこない救助船を待ちながらの自給自足の生活。
この物語、序盤はそんな男の子の夢のようなシチュエーションでスタートします。
物語の主人公・山田君とチカさんは、二人で協力して魚を獲ったり、焚き火をおこしたり、
筏をつくって漕ぎ出すものの失敗したり、彼女が風邪をひいたら一所懸命看病したりと
協力して無人島生活をおくります。
出会った初日に彼女に「彼氏いるんで」と釘を刺されてはしまったものの(;´▽`A``
時折下着を着けないシャツからのぞく弾けんばかりの彼女の胸元と、
こんな状況でも自分を思いやってくれる優しさに
甘い妄想を抱いてしまう山田君の気持ち、わかりすぎる!
とにもかくにもなんとか当面の生活を確保し、もうちょっとこんな生活が続いてもいいなあなんて
山田君がぼんやり思い始めた頃、お話は本格的に転がり始めます。
それは3人目の漂着者でした。
その人の登場によって、二人の生活は大きく変化していきます。
そしてチカさんを残して唐突に訪れる別れ―
え? あれ?っていうこの展開、ここからが面白いのでネタバレは避けますが、
その後、山田君が漂流するまでに何が起こったのか、
なぜ3人目の人がああいった言動をしたのか、徐々に謎が解き明かされていきます。
…あ、これちゃんと理由があったんだ(;´▽`A``
とか失礼な話ですが、山田君と同じく「二人っきりで美少女と無人島」脳になっていた私に
強烈なカウンターを喰らわしてくれ、物語として面白くなってくるのです。
そして最後に、山田君がチカさんを救出するために再び無人島に向うところで1巻は終わり。
これまた続巻が楽しみで仕方ない作品となりました!
…余談ですが
実は単行本の発売当初、私は本屋さんで序盤だけ立ち読みして
「ロリ巨乳の美少女ときゃっきゃうふふする話しかあ」と
一旦置いてしまったのですが、その後とあるマンガレビューサイトさんの記事を拝見して
この後半の流れを知り、慌てて購入に走りました。
サイト名は大変失礼ながら失念してしまったのですが、
そのサイトさんの記事に出会わなければ私好みの作品を見落とすところでした。
私もこんな出会いが作れるよう頑張りたいなあと改めて思いました。
岡崎武士さんのHP → HAPOI'S ROOM
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