つなぐと星座になるように [恋愛]
そんなオトコに騙されて―
「しばらくの間でいいから お願い!あたしをここに置いて欲しいの!」
なにもかもから逃げ出して、私は東京に住む姉の部屋に転がり込んだ。
同居人にも無断でいきなり居座った、ワケアリ女に示された期限は三ヶ月。
初めての東京で、私は様々な人と出会っていく。
3年ぶりに会った姉と、同居人の男の人。
バイト先で出会う、個性的な同僚たち…
誰かと誰かが繋がって、互いに想いを抱えて生きている。
それは一つ一つまたたいて、つなぐと星座になるように―
Kissにて連載。
「幾百星霜」など、主に女性向け作品で多数の著作をお持ちの
雁須磨子さんの新連載となります。
借金までして貢いだオトコに逃げられて、トランク一つの手荷物で東京まで追ってきた瑠加。
彼女と彼女が出会う様々な事情を抱えた人たちが、互いに何らかの形で関わり合い、
繋がっている物語…といえば良いのかな(;´▽`A``
例えば 瑠加が上京間もなく、手荷物一つで土地勘も無いまま偶然訪れた後楽園。
そこのヒーローショウで出会ったスーツアクターの兄ちゃんが熱烈に憧れている
同じアクターの先輩は、実は瑠加の同棲相手である、とか。
スーツアクターの兄ちゃんと知り合いの女性が、瑠加が始めたバイト先の女性だったりとか、
もうなんか、誰かと誰かが関わりあってそしてそれぞれの間に恋だの愛だの変だのが
展開される、群像劇です。
1巻は主に顔見せみたいなカンジで、それぞれの登場人物たちが瑠加を中心に現れて、
それぞれが抱えるなにかをにおわせるカットとか、断片だけを描いていくカンジ。
同時並行で描いていって、徐々に露わになる全体の人間関係を
見せようとしているのだと思うのですが、テレビのザッピングのように
シーンがめまぐるしく切り替わって、今ひとつ落ち着いて読めない感じ。
だから微妙に1巻読み終わっても消化不良というか、モヤっとした読後感(;´▽`A``
各キャラクターの性格とかルックスはそれぞれに特徴的で、その場その場の会話などは
面白いのですが、結局私の中で一盛り上がりせずに終わっちゃったのは残念かなあ。
1巻の最後にバラバラだった人物達を一度まとめて、インパクトのあるシーンで
引きを作るべきだったと思うのですが、それをにおわすような話はあったものの、
結局2巻に持ち越してしまっています。
できればもう半年寝かせて、話が大きく進みそうな2巻が出てから
このマンガの面白さを判断したいところです。
1巻は伏線を手当たり次第投げている感じですね。
これらの仕掛けが次の巻でどのように活かされていくのか、いかないのか。
楽しみに待つことにしようと思います。
雁須磨子さんのHP → ジョンにすまこの部屋
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