花のズボラ飯 [コメディ]
天才…!! 間違いなく天才だ!! このちょいと焼けたマヨがたまらん坂!!
駒沢ハナ(30)は単身赴任の夫をもつ主婦。
愛しい夫の帰りをだららんと待ちわびる、彼女の楽しみは『食べること』。
それも本や雑誌や脱ぎ散らかした服などがそこかしこに転がるズボラな彼女の手にかかれば、
それは限りなく労力の少ない『ズボラ飯』になるのだ。
「うンまぁ…っっ!!」
悶絶せんばかりに身をよじる花の椀に入っているソレは、
何の変哲も無いたまごかけご飯だったけれど、
「しば漬け」を添えた それの前に、花はすっかり箸を止めるタイミングを逸してしまうのだった…!
エレガンスイブにて連載。
原作は谷口ジローさんの食べ物系マンガ「孤独のグルメ」も手がけた久住昌之さん。
そして作画は「マコちゃん絵日記」等、ロリキャラを多く描き、そしてそれが密かに人気の
水沢悦子さん(本来のPN:うさくん)とのタッグで、ずぼらな主婦の日常と、そんな彼女が
できるだけ労少なくして美味しい食事を食べる様子を描く物語です。
もうとにかく主役である花さんの、美味しそうにご飯を食べる様子と言ったら…!
「人生で最も好きなことは?」
と聞かれれば、迷わず「食べること!」と答えるに違いない駒沢花(30)。
彼女の食に対するテンションは並じゃありません。
作るものは主婦らしく冷蔵庫にあるありあわせのものや、コンビニ、出前なのですが、
おやぢギャグ全開、独り言全開のウッキウキ状態で調理したり、恍惚の表情で食しては
「うま~~い!!」
と、しらふなのにまるで
「この一杯のために生きてる!」
と言わんばかりにハイテンションなのが面白い!
うっとりしてよだれを垂らしちゃう、ちょっとエロい表情や、
時折描かれる、ちょっとぽっちゃりした花さんのおなかまわりとかが
安易なくびれになってたりしていないのもまた良し!(;´▽`A``
そして毎回出てくる食べ物の絵やシチュエーションも良いんですよね。
特に圧倒されたと言っても過言ではないのが、真冬の寒い夜に
コンビニでふと目に付いた肉まんを買い食いするシーンですね。
立ち昇る湯気やオノマトペの表現が、冬の刺すような冷気を受けながら
口の中に拡がる熱い肉まんのあたたかさ、美味しさの感じを実にうまく表しています。
熱い肉まんを口の中に入れたまま、感激を口にする花さんが
なんでこんなに質素なことに声をあげるほど感激するのか、それが本当可愛いんですよね~
事あるごとに自分の体重や体型を気にする発言をしたり、
外が天気だったので、溜めに溜めた洗濯物をがっつり干したり、
久しぶりに夫が帰ってくると急遽電話を受けて、大慌てで散らかりまくった部屋の大掃除をしたり、
今だ独身の女友達と二人でピザを食べた後、ふと結婚について話が及んだり、
ところどころ食事以外の日常のシーンを挿し込むことで、四六時中食事のことばかり
考えているように見えるw花さんというキャラクターの魅力がどんどん描かれていきます。
めんどくさがりでありながら、その中で美味しいものを食べることを楽しむ花さん。
こんな嫁さんを持つ単身赴任中の旦那が羨ましくて仕方ありませんなあ(;´▽`A``
久住昌之さんのHP → とりあえずのQusumi’sHomePage
水沢悦子(うさくん)さんのHP → 内緒のうさぎ小屋
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