Sakura Cluster

Sakura Cluster １ (ASAHI COMICS ファンタジー)

• 作者: リヨ
• 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
• 発売日: 2011/03/07
• メディア: 単行本

だめ～　私まだ触手は年齢的にちょっと

ある日お隣に引っ越してきた可愛い女の子・ファリーン
首からチューブで繋がれたロボットだという彼女の目的は
絶滅に瀕したとある星の生態系をまるまる庭に再現することだという…
いつの間にか鬱蒼と茂ったファリーンの庭…
そこには奇妙でキケンな生物たちと、星からやってきた人たちが潜んでいた…！

Yahoo!コミックにて連載。
Twitterで話題にされている方がいて興味を持ったので読んでみました。

第一印象としては「黒い…」
「宇宙賃貸サルガッソー」とか「変ゼミ」のTAGROさんの絵に似てるかなあという印象。
太くハッキリした主線とポップな絵柄。
トーンをあまり使わずシャッシャッと斜線を引いて表現されているのが
ほどよい重さとなってこのちょっと毒のあるSFコメディの雰囲気を作っている。
こういう絵、好みなんですよね～



お話としてはお隣に越してきた自分をロボットだと名乗る謎の美少女・ファリーンが
家の庭に再現した異星の森を舞台に、ファリーンが「先生」と呼び、主人公の母が
「大魔王」と表現するこれまた不気味な大男や、先生とファリーンに庭の作成を依頼して
母星から移住してきた異星人に早川姉妹が色々巻き込まれててんやわんやする
スラップスティックな内容。
先ほどのトーンの代わりに引いた斜線といい、線の表現がとても綺麗で疾走感のある画。
そしてキャラクターのデフォルメも巧くて、ぱんつひとつ見せないのにおっとりしていながら
可愛い仕草をバンバン入れてくるヒロインのロボ娘・ファリーンや、兄にベタ惚れで
何かと兄がファリーンに関わるのを阻止しようとして酷い目に巻き込まれてしまう
母曰く「噛ませ犬」な早川妹がメチャ可愛いわけですよ。



なんかこう…飽くまでファリーンの庭先で起こっている騒動なだけに、文字通り箱庭的な
こじんまりしたお話なのが物足りないんですけど、ファリーンや早川妹の可愛らしさに
ズキューン！ときたら好きになれる漫画ですね。

著者のリヨさんの履歴はちょっと詳しくはわからなかったんですが、
どうもアニメーション関係のお仕事をされていたんじゃないかなあと思えるくらい
画の動きの巧さが際立っている気がします。
特にリヨさんが動画サイトにアップされているアイドルマスターのアニメとか観て思いました。
動画とPixivで公開されている別の漫画も結構良いのでぺたぺた貼っておきますね～

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