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花田少年史 [ハートフル]


花田少年史 (1) (アッパーズKC (170))

花田少年史 (1) (アッパーズKC (170))

  • 作者: 一色 まこと
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/10/03
  • メディア: コミック


カラーテレビもまだ一般に普及していなかった時代
とある田舎町に住む 近所では有名な悪ガキ 花田一路は
ある日悪戯が過ぎて三輪自動車に轢かれて大怪我を負ってしまう
そのときの頭の傷が元で 幽霊が見えるようになった一路
それから彼の周りには 未練を残した幽霊たちが次々と「お願い」をしにやってくることに…

ミスターマガジンにて掲載 本編4巻と番外編1巻の全5巻
1993年~1995年に連載されていて アニメ化もされた作品です
私がファンであるシンガーソングライターaikoさんがとても好きだという作品だそうで
興味を持ったので遅ればせながら読んでみました

幽霊が見え 意思疎通ができる少年 ということで
一路自身は全くその気は無いのだけれど 半ば脅かされてだったり
あるいはその真剣さに根負けしたりだったりで 次々とやってくる幽霊たちの
「心残り」を叶えてあげる というハートフルコメディです

最初は嫌々ながらも 子供らしいまっすぐな視点と
時にハチャメチャなパワーで 一路は死んで幽霊になってしまった人と
遺された人たちとの橋渡しのような役割をすることになります
この一人ひとりの幽霊たちが どんな人生を歩んできて なぜ死んでしまったのか
そして一路が関わることによって 幽霊たちだけではなく遺された人たちも救われていく
そんな物語がこの漫画の主なストーリーです
それ以外に この「田舎町」ならではの人情味溢れる人々の様子
特に一路の家族である 花田家の面々の明るさ 豪快さはいいなあ~と思わせられます

img356.jpg
特に好きなエピソードは4巻の「りん子」編でしょうか
とある山道で出会った倫子という少女との話で
彼女は一路の親戚の娘であり 一時的に花田家に厄介になります
これが一路の初恋となる 印象的なエピソードなのですが
彼女が夜中に「一緒に探検しよう」と一路を山に連れ出すシーンでは
今までどの場面でも大人がいたこの田舎町にあって
一路と倫子 子供たちだけの世界 というのが描かれることになり
その後の倫子の「お願い」を受け止めて 「俺が倫子を助けてやろう!」と
男の顔に成長していく一路の姿がいいんです
その後 謎めいた倫子の真実と 悲しい別れがあり
図らずも二人の仲を阻んだ母に対して
「母ちゃんなんか嫌いだ!!」
と泣きじゃくった一路のセリフが胸に突き刺さります

既に完結してしまった作品ですが もっと別のエピソードも描いてほしい!
そう思わずにはいられない漫画でした
未読の方は是非読んでみてほしいです
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