満ちても欠けても [ハートフル]
ラジオってね リスナーに向かって話すとき「みなさん」とは言わないの
「あなた」って言うのよ
ビールを開けるプシューって音。
ジューってお肉が焼ける音。
ただ見るよりも、聞いている人の中で膨らんでいく「音の世界」。
午後11時、AM1431、ラジオ雛菊 "MNM(ミッドナイトムーン)"。
ここには音だけのメディア、ラジオを愛する人たちがいる。
満月の夜も、新月の夜も、あなたに届けたいメッセージ。
想いを込めて、ささやきます。
(1巻カバー より)
タケヲちゃん物怪録 [ハートフル]
タケヲちゃんは世界で一番「不幸」な女の子。
それは道を歩けば車に水を跳ねかけられ、電柱に登って工事をしてたおじさんの落としたスパナが頭にぶつかり、バナナの皮で滑った拍子にガラスのドアを突き破ってしまうほど。
だからタケヲちゃんは下校の時には全身くまなく防具を身に着なければいけなかったし、不幸のとばっちりを避けるために自分から離れていってしまう友だちも見送るしかなかったのです。
そんな調子で幼少の頃から人に避けられ、疎まれて育ってきたタケヲちゃんは幸福を知らずに育ちました。
この春晴れて高校生になったタケヲちゃん。いつものような不幸続きで早速一人暮らしを始める予定の寮に入れない不幸に見まわれ、代わりにあてがわれた築100年を数えるおんぼろアパート「百鬼荘」に住むことに。
しかしそこで出会った恐ろしくも奇妙な妖怪たちが、タケヲちゃんの運命を大きく変えることになるのです‥
自虐の詩 [ハートフル]
ばいばい、にぃに。~猫と機関車~ [ハートフル]
キミはボクシングが好きになったと言ってくれた… オレは本当に嬉しかった…
―オレのその思いだけは奪わないでくれ!
かつて“機関車”という異名を取ったボクサーがいた。名前を弐戸。
彼は決して退かず前へ前へと前進するスタイルで人々を熱狂させたが、とある事件で脚に障害を抱えて姿を消し、今は拾った雑誌を路上で売り歩いて糊口をしのぐ落ちぶれた日々を送っていた…
ある日弐戸は幼い頃に亡くした弟の面影を持つ若きボクサー・次郎と出会う。
知り合ううちにかつての情熱を取り戻しつつあった弐戸。
しかし、偶然にも次郎の次の試合に、黒い思惑が張り巡らされていると知った弐戸は…
夜明けの図書館 [ハートフル]
そー レファレンスって発見の連続なのよね
みなさんは図書館をどのくらい利用されてるでしょうか。
私が図書館を沢山利用していたのは子供の頃、そして大学浪人の頃あたりでしょうか。
時間はある。…けどお金は無い!
という時に「何でもいいからタダで楽しめる娯楽を!」ということでよく利用させてもらってました。
思えば手塚治虫の「ブラックジャック」も浦沢直樹の「マスターキートン」も、梶原一騎の「あしたのジョー」も、井上雄彦の「SLAM DUNK」も田中芳樹の「銀河英雄伝説」も、桂米朝の「落語」にもここで出会いました。
都内の図書館ではホームページから図書の予約や他館の図書を最寄の図書館に取り寄せるサービスも行っていて、最新刊を今すぐ!と贅沢さえ言わなければ案外ラノベも豊富に読むことができたりと侮れないものです。
そしてそんな図書館ネットワークを駆使した取り寄せサービスの他に、図書館には「レファレンスサービス」というものがあるそうです。
これは自分が「調べたい、知りたい、けどどの本を見ればよいのか分からない!」という人のために司書さんが資料探しをサポートしてくれるサービスだそうで、そういうのが「レファレンスサービス」なんていう立派な業務の一つとして掲げられているということを実は私、この本を読んで初めて知りました。
本と人を繋ぐサービス―
それ自体はなにも図書館に限定せずとも経験豊富な書店員さんが心に残る本をお薦めする筋の本屋さんを舞台にした物語でも語られているものですが、このレファレンスサービスをテーマにした物語はちょっとそれらとは毛色が異なるアプローチがされていてそれが面白いなと思ったのでご紹介します。
寿司ガール [ハートフル]
ママゴト [ハートフル]
子供を育てるのに必要なことなんか なんもできん なんも知らん
全部投げ出してきたことばぁじゃもん 怖ぁて泣きそうなんよ
とある町の裏通りでスナックを経営する女・映子。
ある日彼女のもとに昔の友人が現われ、無理やり5歳児の少年・タイジを預けて失踪してしまう。
頼る者とてない少年をおっぽりだすわけにもいかず、映子はやむを得ずタイジを家に置くが
その姿は疎ましがるというよりは、むしろ恐れを抱いているようで…。
映子とタイジ。寄る辺ない二人の、それはたどたどしいママゴトみたいな共同生活が始まった…。
図書館の主 [ハートフル]
あえて言うなら 俺達はコンパスみたいなもんで人の求める本の方向を示すだけだ
指し示した先に宝があるかどうかなんて 行った奴にしかわからないんだ
自分の人生を変えた本はなんですか?
時折そんな質問をしているインタビュー記事を見かける時があります。
自分にとってはなんであろうかと考えるものの、なんだかぼんやりとしてコレ!ということはできない。
「自分の人生を変えた本」ということは、裏を返せば「その本に出会わなければあの時自分は変わらなかっただろう」ということで、それはつまり自分の人生の分岐点をハッキリと意識するくらい劇的に変わった経験がある人なのではないでしょうか。
今回ご紹介する本は皆、本によって自分の人生を大きく変えた人たちのお話です。
この新人がスゴイ!! 2011 ~第35回白泉社アテナ新人大賞受賞作品集~ [ハートフル]
この新人がスゴイ!! 2011 〜第35回白泉社アテナ新人大賞受賞作品集〜 (花とゆめCOMICS)
- 作者: 花とゆめ・別冊花とゆめ・LaLa・メロディ共同編集
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2011/07/20
- メディア: コミック
オレが初めて見た妖怪の涙は… 何よりも美しくせつなく
総一郎さんと一緒に夕日の中に消えていった…
白泉社が発行する「花とゆめ」「別冊花とゆめ」「LaLa」「メロディ」の4誌が
合同で毎年行うマンガ新人賞。それが「アテナ新人大賞」です。
受賞作品は1冊の単行本としてまとまり、読むことができるのですね。
どんなもんじゃいなと拝見したところ、総じて皆さん絵が巧い(;´▽`A``
そのまま本誌に紛れていてもわからないくらいに。
先日ご紹介した「不老姉弟」と併せて発売されているので初めてこの作品集を知り、
当初はイケメンとの恋愛物語ばっかりだったらどうしようと思わなくはなかったのですが、
収録された6編のバリエーション豊かな受賞作の中ではむしろ少数派。
満足度が高い作品集でありました。
簡単にですがご紹介していきますね。
不老姉弟 [ハートフル]
今更人にどう見られるかなんて気にするな!細かい事気にしてたら生きていけない!
矛盾してるかもしれないけどいつだって僕がついてるんだから
高校生で双子の不老姉弟は、ちょっと異常なくらいにいつも一緒。
学校でも、自宅でも、寝るときだってトイレ行く時だってお風呂に入るときまで一緒。
しかしそれには理由があったのです。
二人はそれぞれに霊を引き寄せてしまう霊媒体質。
しかし二人一緒の時だけ霊を吹き飛ばすことができるのです。
でも二人が成長するにつれ、それまで「仲良し姉弟」でなんとなく見過ごされてきた二人は、
霊の見えない周囲の人々から事あるごとに異常者扱いされることに…
お互いのために離れられない二人、不老姉弟の明日はどっちだ―!?