大砲とスタンプ [コメディ]
責任問題ですよ!
時は戦時下。
大公国には陸軍 海軍 空軍の他にもうひとつの軍があった
補給をはじめとした後方支援を主な任務とする兵站軍。
前線で戦うことのない彼らを 他の兵士たちは「紙の兵隊」と呼んで嘲笑った…
敵「共和国」との戦線にほど近い前線基地「アゲゾコ要塞」
そこに新しく着任したのはデスクワークと懐中汁粉をこよなく愛すマルチナ・M・マヤコフスカヤ少尉。
しかし着任早々彼女は兵站軍のあまりのズサンさに愕然とする。
弾薬の補給を要請すればウォトカを送り、機械油を頼めばラードが届く。
要塞内では「犬より劣る」と呼ばれる兵站軍の惨状にマルチナは憤る。
「責任問題ですよ!」
かくして突撃タイプライター・マルチナの奮闘が始まる。
紙の兵隊とあだ名されるけれど、立派に書類で戦争してるんです!
山賊ダイアリー [コメディ]
「猟師」と聞いて皆さんが想像する姿はどのようなものでしょう?
想像力貧困な私はマタギのようなものを想像してしまいました。動物の毛皮のベストを着た髭面のおっさんが鉄砲を持って熊に挑むようなやつですね。発想が昭和…(;´▽`A``
現代の猟師と言えば、稀に猪や熊の被害が出たときに「地元猟友会の人々」が対処したことをテレビで紹介されたりするくらいでしょうか。今回ご紹介するマンガは、猟師として活動しつつマンガも描かれるという著者の岡本さんが、日記形式で綴る現代の猟師の姿を描いた作品になります。
獲物となる動物たちとの駆け引きも勿論描かれますが、「オレ、ハンターになる!」と某ゲームではなくリアルに目指したくなった方のお手本として、そして獲れたてホヤホヤの動物を捌いて戴くワイルドな食マンガとして楽しめるものだと思いますよ。
ニャン時ニャン分編集にゃん! [コメディ]
ニャン時ニャン分編集にゃん!(1) (アクションコミックス(コミックハイ!))
- 作者: アサイ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2011/12/12
- メディア: コミック
作品の親は作家だが子供の躾は1人じゃ限界がある
作家が読者を無視して自分が描きたいものだけを描きだしたら
それをセーブするのが編集者の仕事でしょう?
三國千絵は月刊少年ウォリアを聖書より売るという壮大な夢を持つ編集者。
しかしある日、未来のウォリアを持って現われた謎の猫耳少女・クゥにより、自身が担当しているマンガが来月号で打ち切りになることを知る。
何故?どうして!?
七転八倒の末、三國は漫画家と編集者という関係において自分に決定的に不足している要素を知る…!
非実在推理少女あ~や [コメディ]
ヘン集女王 [コメディ]
漫画家は編集者を選べない 相性の善し悪しが漫画の出来を大きく左右するのに…だ
それで潰れるのは持って生まれた資質と言えばそれまでだが
潰さず生かせたらそれに越した事はないだろう…?
編集者は言うまでもなく漫画家さんにとって非常に大きな存在ですよね。
そもそも編集さん(ひいては出版社)から仕事を頼まれるから漫画家という職業になれるのだし、「最初の読者」と言われるように彼らに認められなければ作品が世に出ず、それはつまり「ご飯が食べられない」ということを意味します。
でも逆に編集者の方でも自分たちに給料を出してくれる源泉は漫画家さんの作品の魅力如何。なので「先生」と呼んでご機嫌伺いもするし、作品創りのためにできる協力は惜しまない。
そしてその「より良い作品を創ってもらうために漫画家さんに対して行える手助けの範囲とやり方」のさじ加減、力関係、いうなれば駆け引きの面白さがネタになるわけで…
最近は漫画家を主人公にしたその辺の漫画家と編集者のやり取りを描く作品も多く目にするようになりましたが、今回は逆に編集者側の立場の作品が発行されましたのでご紹介しようと思います。
原作さん [コメディ]
もう絵は描きたくありません。
「普段は絵を描かない人に、無理やり絵を描かせてみたら」
ということで、「4ジゲン」や「角刈りスズメ」「殺し屋さん」などで様々な漫画家さんと
仕事をされている漫画原作者・一條マサヒデさんに、自身の日常を描いてもらうという
実になんというか…編集さんの力技が光るこの企画。
最初から嫌がる一條さんを説き伏せてスタートしたものの、始まってみたら奥さんに
「なんで引き受けたの」とツッこまれるほどに1ページ目から全力でネガティブモード。
なんとか回避しようと様々な手段を駆使しつつ、可愛い子供の前ではビシッと人の道を説く
一家の家長としての苦悩を赤裸々に描き出した人生を語る一冊。
一條さんの日常系コミックをご紹介します!
ボクと魔女の時間 [コメディ]
その1億貯まるまでさ 私の下について働いてもらう事で手を打とうと思ってんだケド
どう?すごく条件良いと思うんだケド?
今日のオレはウルトラスーパーラッキーデイ!
毎朝欠かさず観る占いがこれ以上ないってくらいの良い運勢を約束した。
確かにオレはツいていた。
お茶をいれれば茶柱は立つわ、卵を割ったら黄身が二つでるわ、
変態と罵る妹の声を華麗にスルーし、ラッキーアイテムの「白のパンツ」を借り受けた今日のオレは、
正に死んでも生き返るくらいに無敵!
…と意気揚々と家を飛び出した直後、オレはあっさり車に撥ねられた。
次に気がついたとき、オレは見知らぬ地下室のベッドで目が覚め、
“魔女”と呼ばれるいけすかない女・白雨に出会う。
彼女の力によって文字通り死にかけたところを生き返ったオレ。
しかしそのオレの身体は…!
兄さんと僕 [コメディ]
サイトーくんは超能力者らしい [コメディ]
サイトーくんは超能力者らしい 1巻 (ガムコミックスプラス)
- 作者: いみぎむる
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2011/08/25
- メディア: コミック
みなさんは 超能力を信じますか?
(俺は凡人とは違う―!)
この春 天杜(あまもり)高校に入学した斉藤宗一郎は超能力者であった。
常人では及びもつかないその能力(チカラ)を有する彼は、
ホームルームの自己紹介でそれを惜しげもなく披露する。
取り出だしたるは輝くばかりの1本の真新しいスプーン。
それを彼は全く力を込めることなく無造作に…
く に
とまるで飴細工のようにあらぬ方向に曲げて見せたのだ。
「どうですか?これが僕の力…」
水を打ったように静まり返る教室。そして次の瞬間―
教室は笑いの渦に呑みこまれた。
常岡さん、人質になる。 [コメディ]
日本人ジャーナリスト、アフガニスタンで誘拐される―!
2010年4月。フリージャーナリストの常岡浩介さんが現地の武装勢力に誘拐され、
5ヶ月間の人質生活を強いられるという事態に陥っていました。
今回ご紹介する本は、死をも覚悟したという当時の常岡さんの体験談を、
常岡さんとシェアハウスで同居するフリーライターの岡本まーこさんが聞き取り
漫画化したものとなります。岡本さんは常岡さんを取材した人であると同時に
シェアハウスの同居人として彼の生還を心から願った関係者の一人。
自分の知り合いが殺されるかもしれない状況に陥った驚きと戸惑いも
併せて描かれていて非常に面白い本でございました。